著者:外資系カード会社元営業10年以上・FP2級・現役ヒルトンダイヤモンド会員(愛知県在住・プロフィール)
🚆 30秒で分かる結論
- 10月に九州へ行くきっぷは、応援割の予約開始日より先に売り出されています(9月1日12時から)。ただし買えるのは定期列車だけで、臨時列車の発売日は未定。
- 九州新幹線の熊本〜新水俣は9月18日始発から再開予定。博多〜熊本はダイヤ変更なし。在来線の宇土〜八代は10月中旬頃まで代行バス。
- 熊本に泊まるなら「100円きっぷ」が2027年3月まで延長。応援割とは別枠で使えます。
- 制度そのもの(いつから・いくら・どの県が得か)は親記事「九州ふっこう応援割はいつから・いくら安くなる?」に。この記事は「足」だけを書きます。
宿の話は親記事に置いて、ここでは「そこへ行く手段」だけを、JR九州の発表を日付つきで並べます。九州の交通は今いちばん動いている部分で、応援割の予約開始日より先に、きっぷのほうが売り出されました。
宿の話はここまでです。次は、そこへ行く手段の話をします。ここが今いちばん動いている部分でした。
応援割の予約開始日は7県とも未発表です。ところが10月に九州へ行くきっぷの発売日だけは、もう決まっています。JR九州が8月27日に出した運行再開見通しの資料に、日付で書いてありました。
| 項目 | JR九州の発表(8月27日付) |
|---|---|
| 九州新幹線(熊本〜新水俣) | 2026年9月18日(金)始発列車より運行再開予定 |
| 詳細ダイヤの発表 | 8月31日(月) |
| きっぷの発売 | 9月18日以降のきっぷは9月1日(火)12時から |
| 博多〜熊本 | 災害前からダイヤの変更なし |
| 熊本〜鹿児島中央 | 新八代駅付近で徐行。下りは最大8分の遅れ、上りは発車を最大9分繰り上げ |
| 鹿児島中央と本州の直通 | 災害前と比べて9割程度の本数 |
| 在来線 鹿児島本線(宇土〜八代) | 2026年10月中旬頃の再開を目指す(10月1日時点では不通の見込み) |
JR九州「令和8年熊本地震の影響に伴う運行取り止め区間における運行再開見通しについて」(2026年8月27日)より。8月26日と8月28日に出た2本のリリースについては、この下に書きます。資料には「余震等の状況により変更となる場合があります」と注記があります。
9月1日12時、席のほうが先に売り出されました
ここが、この記事でいちばん言いたかったことに繋がります。
割引の発表を待っているあいだに、席は売れていきます。9月18日以降のきっぷは、9月1日の12時にまとめて発売されました。10月1日出発分の席も、ここで出ています。10月2日以降の出発なら、いつもどおり乗車日の1か月前が発売日です。
宿は5割から6割引きになるのに、鹿児島中央と本州をつなぐ直通列車は9割の本数。需要だけが補助金で押し上げられて、座席は1割減ったままという形になります。値上げを警戒するのも大事ですが、そもそも席が無いと話が始まりません。
ひとつ補足を。この「9割」は鹿児島中央と本州を直通する列車に限った話です。博多から熊本まではダイヤが変わっていませんし、福岡・佐賀・長崎・大分・宮崎へ行く分には関係ありません。不安なのは鹿児島まで一本で行きたい場合だけです。
もうひとつ。八代や宇城のあたりに宿を取る場合は、在来線がまだ動いていない可能性があります。10月中旬頃の再開を目指すと書かれているので、10月1日の時点では代行バスのままと見ておくのが安全です。新幹線は9月18日に再開する見込みなので、熊本と鹿児島の行き来そのものは問題ありません。
その代行バス、9月1日から増えました(8月28日発表)
その代行バスの中身も、8月28日に更新されていました。本日9月1日(火)から本数が増えています。
| 方向 | 現在 | 9月1日〜 |
|---|---|---|
| 宇土駅 → 八代駅方面 | 1日7本(14台) | 1日10本(20台) |
| 八代駅・新八代駅 → 宇土駅方面 | 1日7本(14台) | 1日10本(20台)(一部時刻変更あり) |
出典:JR九州「鹿児島本線(宇土駅~八代駅間)におけるバス代行の増便および一部時刻変更について」(2026年8月28日)。
乗る前に知っておきたいことが、3つあります。
- 片道 約1時間50分かかります。宇土〜八代です。列車なら30分ほどの区間なので、旅程を組むときはここを厚めに見てください
- 🚨SUGOCAなど交通系ICのチャージ残高では乗れません。きっぷ・定期券・回数券か、降車駅で現金払いです。ICだけ持って行くと詰みます
- 有佐駅と千丁駅には停まりません。大型バスが入れないためで、代わりに「八代市鏡文化センター」または新八代駅を使うことになります
停車するのは宇土・松橋・小川・八代市鏡文化センター・新八代・八代の6か所。宇土〜松橋、宇土〜小川の区間だけは、これとは別に約15〜20分間隔の循環バスが走っています。
応援割は10月1日から、在来線の再開は10月中旬頃。つまり応援割が始まってから最初の2週間ほどは、この区間はバスです。八代に泊まって熊本市内へ出る、といった動き方を考えているなら、そこは計算に入れておいてください。
熊本に泊まるなら、100円のきっぷが2027年3月まで延びました(8月26日発表)
もうひとつ、8月26日に出ていたものです。「新幹線+100円=豊肥本線きっぷ」の発売期間が、2026年9月30日までから2027年3月31日まで延長されました。応援割の期間にまるごと重なります。
新幹線+100円=豊肥本線きっぷ
熊本→博多/博多→熊本の「九州ネットきっぷ」または「九州ネット早特7」を買った人だけが追加で買えるオプション券。
豊肥本線の熊本〜光の森が大人100円・小児50円(片道・有効1日)。
利用区間は光の森〜平成の各駅→熊本、熊本→平成〜光の森の各駅。
買えるのはJR九州インターネット列車予約だけで、単独では買えません。新幹線を予約したあとの予約完了画面か予約詳細画面から追加します。
出典:JR九州「ご好評につき期間延長!『新幹線+100円=豊肥本線きっぷ』の継続発売について」(2026年8月26日)。
新幹線で熊本に入って、そこから豊肥本線沿線に用がある人向けです。熊本駅の周辺だけで完結するなら関係ありませんが、100円で一区間伸ばせるなら押さえておいて損はありません。私は九州へ行くとき、こういう小さいきっぷを取りこぼしがちです。
宿は無料キャンセルで押さえられますが、新幹線の席は押さえておかないと消えます。9月1日の12時は過ぎました。ここから取る方は、まず席のほうから見てください。
9月1日12時、きっぷが発売されました。ただし買えるのは「定期列車」だけです
席の話をしたので、その続きを書いておきます。8月31日にJR九州が9月18日以降の詳細なダイヤを発表し、9月1日(火)12時にきっぷの発売が始まりました。どちらも予告どおりの日でした。
これから席を取る方に関わる一文が、発表資料に3つありました。
🚨 9月1日12時に発売されたのは「定期列車」のきっぷです
今回のダイヤ発表は毎日運行する定期列車の分で、臨時列車については「決定次第、別途お知らせ」とされています。臨時列車のきっぷの発売日も、決まっていません。連休や週末に臨時列車をあてにして動く予定なら、9月1日12時の発売分では取り切れていない可能性があります。資料の原文は「臨時列車のきっぷの発売日は、決定後に改めてお知らせします」で、9月1日時点でも日付は出ていません。
そして3つめが、発車時刻の繰り上げです。資料には「鹿児島中央駅始発の全ての上り列車」(鹿児島中央から熊本・博多・新大阪方面)は各駅の発車時刻を繰り上げて運行すると書かれています。名指しで挙がっているのは次の2本です。
| 列車 | 通常時刻 | 9月18日以降 |
|---|---|---|
| つばめ301号(鹿児島中央行き) | 川内 6:19発 | 川内 6:12発(7分繰り上げ) |
| つばめ343号(鹿児島中央行き) | 熊本 23:00発 | 熊本 22:57発(3分繰り上げ) |
繰り上げというのは、いつもの時刻に行くともう出たあとということです。遅れるより厄介なので、鹿児島から戻る予定の方はここだけ確認しておいてください。「のりば」が変わる場合もあると書かれているので、当日は駅の案内表示も見てください。
もうひとつが、乗り換えです。熊本駅から鹿児島中央駅までの各駅では、災害前の通常時刻での接続列車に乗り換えられない場合があると明記されました。再開後も一部区間で速度を落として走るためで、発表されたダイヤはその影響を反映済みのものです。
特急の接続で、待ち時間が長くなるものを拾っておきます。
| 乗り継ぎ(鹿児島中央駅) | 待ち時間 |
|---|---|
| きりしま11号 16:24着 → みずほ608号 16:56発 | 32分 |
| さくら753号 15:42着 → きりしま14号 16:18発 | 36分 |
| みずほ609号 19:50着 → きりしま18号 20:20発 | 30分 |
| 指宿のたまて箱2号 11:48着 → さくら404号 12:14発 | 26分 |
※JR九州の発表(2026年8月31日)の別紙2から。接続列車そのものが変わったものもあります。たとえばさくら772号が鹿児島中央〜熊本で運休になるため、きりしま13号の接続はつばめ334号に変わります。
3つめが、熊本駅の最終です。
⚠️ 熊本駅の最終が3分繰り上がります
鹿児島中央行きの最終「つばめ343号」は、熊本駅を23:00発から22:57発へ繰り上げ。そして熊本22:53着の(鳥栖発)八代行きから、つばめ343号への接続は行われません。夜に熊本で乗り継ぐ予定なら、ここは先に見ておいてください。
変更後の時刻は、JR九州のWEBページかJR九州アプリで確認できます。問い合わせはJR九州案内センター(0570-04-1717・9:00〜17:30)。
応援割の予約開始日はまだ出ていないのに、新幹線の席だけ先に動き始めました。順番が逆なんですが、こういうときは動けるほうから押さえておくものだと思っています。
出典:JR九州「令和8年熊本地震の影響に伴う九州新幹線運行再開後のダイヤについて」(2026年8月31日)。接続の一覧は同資料の別紙にあります。
9月6日の午前、長崎の新幹線が3時間止まります(8月25日発表)
地震とは別の話が、9月の長崎に1本入っています。2026年9月6日(日)の9時頃から12時頃まで、西九州新幹線と大村線の一部が運行を見合わせます。長崎県大村市で不発弾の処理作業があり、線路が警戒区域に入るためです。
| 路線 | 見合わせ区間 | 対象の列車 |
|---|---|---|
| 西九州新幹線(上り) | 長崎〜武雄温泉 | かもめ14号・18号・22号(長崎発 9:08/9:50/10:44) |
| 西九州新幹線(下り) | 武雄温泉〜長崎 | かもめ9号・13号・17号(武雄温泉発 9:23/10:01/11:03) |
| 大村線(上り) | 竹松〜ハウステンボス・早岐 | 長崎発 8:18/9:08/10:07/11:03 の4本 |
| 大村線(下り) | 早岐・ハウステンボス〜竹松 | 佐世保発 8:26/9:11/10:11/11:12 の4本 |
効くのはここです。「バス等による代行輸送は行いません。」と資料に書かれています。止まっている3時間は、振替の手段が用意されない。武雄温泉〜博多を走る在来線特急のほうは通常どおりなので、足が無くなるのは武雄温泉から長崎側と、大村線のハウステンボス・大村・諫早のあたりです。
見合わせる列車のきっぷをすでに買っている場合は、前後の列車への変更か、無手数料での払いもどし。作業の進みぐあいで見合わせ時間が延びることもある、と注記されています。佐世保〜早岐・ハウステンボスと、竹松〜長崎は折り返しで動きます。
出典:JR九州「不発弾処理に伴う運行見合わせについて(西九州新幹線・大村線)」(2026年8月25日)。
9月6日の日曜、長崎を動く予定は入っていませんか。ハウステンボスに朝から入る組み方だと、ちょうど真ん中の時間帯です。ここだけ先に見ておいてください。
制度の話は親記事へ
割引率・上限の算数・予約開始日の見張り所・県ごとの状況は、親記事にまとめています。

