この記事には広告(PR)を含みます。料金・制度は2026年10月26日時点の情報です。最新は名古屋市交通局および各施設の公式でご確認ください。
3行で分かる結論
- 土曜・日曜・休日と毎月8日にコンラッド名古屋へ泊まるなら、市内の足はドニチエコきっぷ620円。市バス3回(210円×3=630円)で元が取れます。
- 平日はドニチエコきっぷが使えません。地下鉄だけなら24時間券760円、バスも乗るなら一日乗車券870円、バスだけならバス全線一日乗車券620円。
- 宿泊者に一番ありがたいのは24時間券が日をまたげること。チェックイン日の夕方に改札を通せば、翌日の同じ時刻まで有効です。
ドニチエコきっぷは大人620円・小児310円で、2026年10月も廃止されずに発売されています。使えるのは土曜・日曜・休日と毎月8日です。その日に使う分は地下鉄の駅の券売機か市バスの車内で、別の日に使う分は駅長室や交通局サービスセンターで買います。コンビニで買えるのは、販売店一覧に載る一部のセブン-イレブンとローソンだけです。
名古屋の一日乗車券は4種類あり、どれを買うかで数百円ずつ変わります。この記事では、実際に券売機で買った現物を見せながら、値段・買い方・使える範囲・特典まで一度に整理します。
あわせて、2026年7月31日に栄駅直結で開業したコンラッド名古屋に泊まる日の使い方も扱います。愛知県に住んでいて、ヒルトン系列の国内ホテルを泊まり歩いてきた立場から言うと、このホテルの価値は部屋の広さだけではありません。地下鉄の結節点に直結していることが、滞在の自由度をまるごと変えます。ホテル側の話は記事の後半にまとめました。
名古屋の一日乗車券は4種類ある|値段と違い
結論:土日休日と毎月8日はドニチエコきっぷ620円。それ以外の日は、乗る乗り物で3つから選びます。券売機の画面に並んで表示されるので、実物で見るのが一番早いです。

| 券種 | 大人 | 小児 | 使える日 | 乗れるもの |
|---|---|---|---|---|
| ドニチエコきっぷ | 620円 | 310円 | 土曜・日曜・休日/毎月8日 | 市バス+地下鉄 全線 |
| バス・地下鉄全線一日乗車券 | 870円 | 430円 | 制限なし | 市バス+地下鉄 全線 |
| バス全線一日乗車券 | 620円 | 310円 | 制限なし | 市バスのみ |
| 地下鉄全線24時間券 | 760円 | 380円 | 制限なし | 地下鉄のみ |
ドニチエコきっぷの利用可能日は、公式には「土曜・日曜・休日(土曜・日曜・休日ダイヤ特別運行日を含む)および毎月8日(環境保全の日)」と定められています。「毎月8日」は環境保全の日という位置づけで、平日でも使えます。ここを知らずに870円を買ってしまう人が多い日です。
お盆と年末年始は平日でも使える
もう1つ、平日に当たっても使える日があります。交通局のよくある質問は、お盆(8月13日から8月15日)と年末年始(12月29日から1月3日)を日曜・休日ダイヤで運行し、ドニチエコきっぷを利用できると案内しています。2026年のお盆も、曜日にかかわらず土曜・日曜・休日と同じ扱いでした。年末年始の運行と乗車券の扱いは、2025年は12月1日に名古屋市が発表しているので、今年の分もその時期の発表で確かめてください(2026年9月25日確認)。
「ドニチエコきっぷは廃止された」は誤解です
検索でよく見かける疑問なので先に答えます。2026年10月時点でも、ドニチエコきっぷは廃止されていません。620円で通常どおり発売されていて、記念デザイン版も8月の「888の日」、8月15日から9月30日までの「にっぽんど真ん中祭り」と続けて出ました。10月3日に発売した「第72回名古屋まつり」記念ドニチエコきっぷ(10,000枚)は、11月18日までの発売期間を残して完売しました(名古屋市交通局のお知らせ・2026年10月26日確認)。
廃止と混同されやすいのは、名古屋市交通局が過去に旧一日乗車券やユリカ、地下鉄1区特別きっぷの取り扱いを終了していることです。ドニチエコきっぷ自体は現役です。
土日休日なら620円、平日なら24時間券
判断はこの順番でつきます。
- 土曜・日曜・休日・毎月8日か? → はい:ドニチエコきっぷ620円で確定
- いいえ → 地下鉄だけで足りるか? → はい:24時間券760円
- いいえ → バスだけで足りるか? → はい:バス全線一日乗車券620円
- 両方乗る → 一日乗車券870円
栄を拠点にする場合、名古屋城・大須・名古屋港・東山動植物園は全て地下鉄で届きます。平日出張のついでに観光するなら、24時間券で足りることがほとんどです。
宿泊者にありがたいのは「24時間券は日をまたげる」こと
ここが、ホテルに泊まる人にとって一番大きい差です。交通局の説明はこうです。
最初に自動改札機に投入した時から24時間(翌日の同時刻まで)、地下鉄全線乗り放題です。(有効期間内に限り2日にわたる使用が可能。乗車中に有効期間を経過した場合は、当該乗車を終了するまで有効。)
つまりチェックイン日の夕方18時に改札を通せば、翌日の18時まで有効。しかも判定は「改札に入った時刻」で、乗車中に24時間を過ぎても、その乗車が終わるまでは有効です。「あと10分で切れるから乗れない」と諦める必要はありません。
一方でドニチエコきっぷと一日乗車券は、券売機や市バスの車内で買った券なら「発売当日に限り」使える決まりなので、日付が変わると使えません。夕方に到着して翌日も動くというホテル泊の動き方には、24時間券が素直に強いです。
ただし注意が1つ。券売機で買った24時間券は、購入当日の終電までに使い始めないと無効になります。「明日から使おう」と前日に買うのはできません。
【期間限定】やみつき なごやめしきっぷ|1日券+なごやめし食事券2,000円分
2026年7月16日から、期間限定の変わり種が加わっています。「やみつき なごやめしきっぷ」=市バス・地下鉄全線一日乗車券(大人券870円)と、なごやめしのデジタル食事券2,000円分のセットで2,370円。ばらで揃えると2,870円相当なので、単純計算で500円お得です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 2,370円(2,870円相当のセット) |
| セット内容 | 市バス・地下鉄全線一日乗車券(大人券)+デジタル食事券2,000円分 |
| 販売・有効期間 | 2026年7月16日〜2027年2月28日 |
| 食事券が使える店 | 名古屋駅・栄・矢場町・金山エリアなど70店舗以上(ひつまぶし・味噌カツ・味噌煮込みうどん・あんかけスパ・台湾ラーメン等)。1円単位で使えて現金併用も可 |
| 買える場所 | 交通局サービスセンター(名古屋・金山・栄)・オアシス21 iセンター・金山観光案内所など(サービスセンターでの支払いは現金のみ) |
| 必要なもの | スマートフォン+LINEまたはGoogleアカウント(食事券がデジタル配布のため) |
使い勝手で覚えておきたいのは2点です。①乗車券と食事券は別の日に使えます。初日に食べ歩いて、後日に乗り倒す、という分け方ができます。②地下鉄駅の駅長室では買えません。ドニチエコきっぷは駅で買えますが、こちらはサービスセンターか観光案内所まで行く必要があります。栄ならオアシス21のiセンターが動線に入れやすいはずです。オアシス21は2026年11月から改装の工事に入りますが、iセンターは工事の間も営業すると公式が案内しています。
損得の物差しをもう1つ。土日祝でも、対象店でなごやめしに2,000円使うつもりなら「やみつき」の方が安くなります(ドニチエコきっぷ620円+食事2,000円=2,620円に対して、やみつきは2,370円)。試合やライブで名古屋に来る人とも相性が良く、会場移動の地下鉄と「せっかくだからなごやめし」を1枚にまとめられます。
出典:名古屋市交通局「やみつき なごやめしきっぷ」発売のお知らせ(2026年10月11日確認)
3回乗れば元が取れる|損益分岐
結論:市バスなら3回、地下鉄でも3回乗れば、ドニチエコきっぷ620円は回収できます。
市バスは210円均一だから計算が簡単
名古屋市営バスの普通料金は大人210円・小児100円の均一制で、「乗車する距離にかかわらず、1乗車ごとの料金」と公式に明記されています。
- 210円 × 3回 = 630円(620円を10円上回る)
- 210円 × 5回 = 1,050円(430円の得)
地下鉄は距離制で、券売機の運賃ボタンは210円・240円・270円・310円・340円が並びます。栄を起点に3か所回れば、どう転んでも620円は超えます。
コンラッド起点の1日モデルコース
- 栄(コンラッド名古屋)→ 名城線 → 名古屋城駅:名古屋城
- 名古屋城駅 → 名城線 → 上前津:大須商店街で昼食
- 上前津 → 名城線・名港線 → 名古屋港:名古屋港水族館
- 名古屋港 → 栄へ戻る
これで4回。乗るたびに券を買う必要がないので、迷ったら乗る、という動き方ができます。元を取るかどうかより、この身軽さのほうが価値があります。
どこまで使える?|使える範囲と使えない路線
結論:市バスと地下鉄の全線、そして観光ルートバス「メーグル」まで。名鉄・あおなみ線・リニモ・名鉄バス・SRTは対象外です。ここは誤解が多いので、公式の記述をそのまま置きます。
| 乗り物 | ドニチエコきっぷ | 根拠(名古屋市交通局) |
|---|---|---|
| 市バス 全線 | ✅ 使える | 「市バスおよびなごや観光ルートバスに限ります」 |
| メーグル(なごや観光ルートバス) | ✅ 使える | 同上 |
| 地下鉄 全線 | ✅ 使える | 適用区間「市バス、地下鉄全線」 |
| ゆとりーとライン平面区間 | ✅ 使える | 「平面区間で利用できますが、高架区間(大曽根駅から小幡緑地駅)では利用できません」 |
| ゆとりーとライン高架区間 | ❌ 原則使えない (18歳以下は例外・後述) |
同上 |
| 名鉄線 | ❌ 使えない | 「名鉄線およびあおなみ線等の他社線では利用できません」 |
| あおなみ線 | ❌ 使えない | 同上 |
| リニモ | ❌ 使えない | 他社線のため |
| 名鉄バス | ❌ 使えない | 「名鉄バスでは利用できません」 |
この表に加えて、2026年に走り始めたSRT(名古屋駅と栄、名古屋駅と名古屋城を結ぶ連節バス)も対象外です。交通局の記念きっぷの案内には「名鉄バス、あおなみ線、リニモ、SRTではご利用できません」とあります。SRTは金曜・土曜・日曜・月曜と祝日に走るので、ドニチエコきっぷを持って歩く日とほぼ重なります。名古屋駅と栄の行き来なら、地下鉄の東山線がきっぷの範囲です(2026年9月25日確認)。
18歳以下は、ゆとりーとライン高架区間も使える(社会実験中)
あまり知られていない例外です。交通局は「子ども応援企画」として、18歳以下(乗車日の属する年度の末日で18歳以下)に限り、ドニチエコきっぷでゆとりーとラインの高架区間を利用できる社会実験を実施しています。今の期間は2026年4月1日から2027年3月31日までです(2026年9月25日確認)。家族連れで名古屋に泊まるなら、覚えておいて損はありません。
地下鉄から名鉄へ直通で乗り入れるときの精算
鶴舞線と上飯田線は名鉄と相互直通運転をしています(名城線は直通していません)。ドニチエコきっぷで名鉄区間に入る場合の扱いは公式にこう決まっています。
- 地下鉄駅から乗って名鉄駅で降りる:降りるときに改札窓口できっぷを見せ、名鉄の運賃を支払う
- 名鉄駅から乗って地下鉄駅で降りる:乗るときはICカードなどで乗車し、降りるときに改札窓口で名鉄の運賃を支払い、きっぷを購入または提示する
コンラッド名古屋を拠点にする分には、名鉄区間に入る用事はほとんどありません。中部国際空港(セントレア)へ向かうときだけ名鉄を使うので、そこは別途運賃がかかると考えてください。
同じ理由で、あおなみ線で行くリニア・鉄道館もこのきっぷの範囲外です。名古屋駅からあおなみ線の運賃が別にかかります。
名鉄方面の行き先で言うと、2026年11月18日(水)に常滑線の新舞子へアルテミュージアム名古屋が開業します。ここも名鉄区間=このきっぷの範囲外なので、行く日は別勘定で計画してください。
提示するだけで割引|特典が受けられる施設は300以上
実は交通費より、こちらのほうが回収額は大きくなります。名古屋市交通局の特典ガイド「なごや得ナビ」には、ドニチエコきっぷなどの対象乗車券を見せると割引などの特典が受けられる市内の観光施設や店舗が300以上載っています(web版で353件・2026年9月25日確認)。
対象には名古屋城・東山動植物園・名古屋港水族館といった主要な観光施設が含まれます。使い方は「窓口で券を見せるだけ」。ただし見せるのは、その日すでに使い始めた、有効期限内の券です。交通局の注意事項は「ご利用開始後の有効期限内」の券を対象としていて、有効期限の印字が無い券や、ガイドブックだけでは特典を受けられません。券は入場や入店のときに見せます。割引額は施設ごとに違うので、行く先が決まったら地下鉄各駅で配布されている特典ガイドブック「なごや得ナビ」(web版もあります)で確認してください。
主な3か所の割引は、得ナビの特典例で次のとおりです。10月1日に名古屋城と東山動植物園の観覧料が上がり、割引額もその日から大きくなりました。
| 施設 | 大人の観覧料と、券を見せたとき(10月1日から) | 最寄り駅 |
|---|---|---|
| 名古屋城 | 1,000円→800円(200円引き) | 名城線「名古屋城」7番出口から北西へ5分 |
| 東山動植物園 | 800円→640円(160円引き) | 東山線「東山公園」3番出口から南へ3分 |
| 名古屋港水族館 | 2,030円→1,830円(200円引き) | 名港線「名古屋港」3番出口から南西へ5分 |
10月1日からの料金で数えると、この3か所を回ったときの割引は合わせて560円。きっぷ代の620円まで残り60円です。市バスや地下鉄に3回乗る分と合わせれば、620円の元は十分に取れます。
似た仕組みでは、あいち・なごや周遊観光パスポート(40施設)もあります。ただし2026年度のパスポートは4,500円で買う平日限定の共通入場券で、土日休日が中心のドニチエコきっぷとは使う日が分かれます。平日に当たる毎月8日などは両方を持って歩けますが、パスポートの案内も得ナビの注意事項も、ほかの割引と重ねて使うことはできないとしています(2026年9月25日確認)。
2026年秋の使いどき3選|科学館・試合やライブ・大河ドラマ館
「実際、どこで使うのが一番おいしいのか」。2026年のいまに合わせて、行き先を3つに絞ってご紹介します。
家族連れ|名古屋市科学館は10月1日から一般1,000円、券を見せると1割引
家族連れの本命は名古屋市科学館(愛称はFUJIなごや科学館)です。東山線・鶴舞線「伏見」駅の4・5番出口から南へ徒歩5分、観覧料は中学生以下が無料。そしてドニチエコきっぷや24時間券を当日窓口で提示すると観覧料が1割引になると公式が明記しています(オンライン購入は割引対象外)。
公式の料金表では、展示室とプラネタリウムのセットの一般が10月1日に800円から1,000円になりました(展示室のみは400円から500円へ)。1割引は、当日の有効期限が印字された券を窓口で見せたときの扱いです(2026年10月11日確認)。東山動植物園(東山公園駅)・名古屋港水族館(名古屋港駅)と同様、駅からの近さがこのきっぷと噛み合います。
試合やライブの日の足|土日祝はドニチエコ、平日は24時間券
同じ考え方はバンテリンドーム ナゴヤ(名城線・ナゴヤドーム前矢田駅)にも使えます。土日開催の試合やライブなら、そのままドニチエコきっぷの対象日です。
アジア大会(9月19日〜10月4日)とアジアパラ競技大会(10月18日〜24日)は会期を終えました。これからの試合やライブの日も、使い分けは同じで、土日祝の観戦日はドニチエコきっぷ620円、平日は24時間券760円。試合の前後に割引施設を1〜2か所挟めば、観戦の1日がそのまま「乗り放題で回収する1日」になります。
大会に合わせて、交通局は記念デザインのバス・地下鉄全線一日乗車券(アジア大会版とアジアパラ大会版・各870円・各20,000枚)を12月31日まで発売しています。券売機では買えず、地下鉄の全駅と交通局サービスセンターで、支払いは現金か交通系ICカードだけです。デザインが目当てでなければ、土日祝はドニチエコきっぷのほうが250円安く済みます(2026年10月11日確認)。
大河ドラマ館のある「豊臣ミュージアム」も割引対象(2027年1月11日まで)
2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」に合わせて中村公園(中村区)に開館した「豊臣ミュージアム」も、公式サイトがドニチエコきっぷなど交通局の一日乗車券・地下鉄全線24時間券の持参を割引優待の対象に挙げています。場所は東山線「中村公園」駅3番出口から北へ徒歩約10分で、名古屋駅からも栄からも東山線1本です。大河ドラマ館の入館料は大人(高校生以上)800円・小中学生400円で、券売窓口でドニチエコきっぷなどを見せると大人700円・小中学生350円になります(2026年9月25日確認)。会期は2027年1月11日まで。見どころと宿の組み方は名古屋の宿泊ガイド内・豊臣ミュージアムの節にまとめました。
あわせて、2026年は名古屋市プレミアム付き電子商品券(30%お得)も動いています。申込は8月14日、購入(支払い)は9月14日で締め切られ、買った商品券は2027年1月31日まで市内の店で使えます。きっぷと商品券の二段構えで、市内のおでかけコストはさらに下がります。
買い方|どこで買える?いくら?支払いは?
結論:地下鉄駅の券売機が確実。券売機で買えるのは当日券だけで、支払いは原則現金です。

買える場所は7つある
公式に案内されている発売場所は次のとおりです。
- マナカ対応券売機(地下鉄駅)… 当日券のみ
- 改札窓口・駅長室 … 当日以外の日に使う券もここ
- 交通局サービスセンター(名古屋・栄・金山)
- 市バス車内 … ただし「発売枚数が限られておりますので、売り切れの際はご容赦ください」
- 市バス営業所
- 乗車券販売店 … 「市バス停留所付近の一部のコンビニエンスストア、たばこ店及び酒店等」
- 一部のホテル(後述)
コンビニで買える?販売店一覧に載るのは28店だけ
「コンビニで買えますか」という質問が多いので、交通局の乗車券販売店一覧(2026年2月23日時点)で確かめました。載っているのは38店で、そのうちコンビニはセブン-イレブン24店とローソン4店の28店だけ。ファミリーマートは1店もありません。残りはスーパーと、文具店・たばこ店・酒店・薬局などの個人商店、それに中部国際空港2階の到着ロビーにあるJTBの窓口です。
しかも店があるのは千種・東・中村・中川・港・南・守山・緑・名東・天白の10区だけで、栄のある中区には1店もありません。店ごとに扱う券種や取り扱いの状況が違い、目印は店頭のステッカーだと交通局は案内しています。栄や名古屋駅のまわりに泊まるなら、コンビニは当てにせず、地下鉄の駅で買うのが確実です。
この7つのほかに、交通局は取り扱い先として観光案内所(オアシス21iセンター・金山観光案内所)、一部の旅行会社と高速バス会社も挙げています(旅行会社で買うのは引換券で、交通局サービスセンターで乗車券に引き換えます)。扱う券種は窓口ごとに違います。券売機なら、名古屋駅(6台)・栄駅(3台)・金山駅(2台)にある旅行者向け券売機が英語・中国語・韓国語にも対応していて、QRコードをかざすとドニチエコきっぷなどの当日券をすぐに買える機能が付いています(2026年9月25日確認)。
クレジットカードは「場所による」
ここは元カード会社営業として、はっきり書いておきます。
- 券売機:原則現金。ただしマナカ対応券売機ならマナカのSF(現金)で購入できます
- 交通局サービスセンター:キャッシュレス決済(クレジットカード・電子マネー・コード決済)が使えます
つまり「クレジットカードで買いたいならサービスセンターへ」が答えです。なお交通局は「マナカのSF(現金)を利用して、定期券や一日乗車券、地下鉄全線24時間券はご購入いただけません。ただし、マナカ対応券売機を利用される場合に限り、マナカのSF(現金)で一日乗車券、地下鉄全線24時間券を購入できます」と案内しています。市バスの車内では、マナカ等の交通系ICカードでもドニチエコきっぷなどの当日券が買えます。駅にあるピンク色のクレジットカード対応券売機は定期券のためのもので、一日乗車券はクレジットカードでは買えません。
サービスセンターでクレジットカードやコード決済など(交通系電子マネーを除く)で買うと、券のデザインが有松・鳴海絞りをモチーフにした専用のものになります。栄のサービスセンターは栄駅の南西改札口前です(2026年10月11日確認)。
交通局サービスセンターの営業時間は、12月1日(火)から変わります。名古屋・金山・栄とも、平日は午後0時から午後8時まで(現在は名古屋と金山が午前8時から、栄が午前9時から)で、土日祝は午前10時から午後6時のままです。年末年始の休業日は12月31日・1月1日・1月2日になり、1月3日は午前10時から午後5時までです(名古屋市交通局のお知らせ・2026年10月11日確認)。クレジットカードで買う日や前売りを買う日は、12月からは平日の午前中が閉まっている点に気をつけてください。
キャッシュレスで動く人ほど、ここで足を止められます。名古屋に着いたら、千円札を何枚か財布に残しておくのが現実的です。
ホテルでも買えるが、コンラッド名古屋は対象外
交通局は「一日乗車券・ドニチエコきっぷ取り扱いホテル」を公表しています。ただし2026年10月現在のリストに載っている28軒に、コンラッド名古屋もヒルトン名古屋も入っていません(2026年10月11日確認)。
「フロントで買えるだろう」と当てにせず、チェックイン前に栄駅の券売機で買っておくのが確実です。ホテルは駅に直結しているので、手間はほとんどかかりません。
使い方|バスと地下鉄で手順が違う
結論:地下鉄は自動改札に通す。バスは料金箱に通さず、運転士に見せるだけです。
なお2026年9月3日から地下鉄はクレジットカードのタッチ決済でも乗れます。1日券やmanacaと比べてどれが得かは、クレカ乗車とmanacaの比較にまとめました。
いまの当日券は日付が印字済み。だから料金箱に通さない
ここは以前と変わったところです。かつては最初の1回目に料金箱のカードリーダーへ通して日付を入れる方式でしたが、券売機で買う当日券は最初から日付が印字されています。

そのため交通局は、こう案内しています。
自動券売機で購入された紙製のバス・地下鉄全線一日乗車券、ドニチエコきっぷは、バスご利用時には乗務員に提示していただき、バス料金箱のカード挿入口には挿入されないようお願いします。
地下鉄は自動改札に通します。バスは見せるだけ。ここを取り違えると乗車口で慌てるので、覚えておくと気持ちが楽です。
ただしゆとりーとラインだけは手順が違い、乗車時に整理券を取り、降車時に整理券を運賃箱へ投入したうえで、きっぷ裏面の有効期限を乗務員に提示します。有効期限の印字がないきっぷ(前売りなど)の場合は、そこで運賃箱のカード挿入口に投入します。「昔の通す方式」はここに残っていると考えると分かりやすいです。
事前に買える?前売りの扱い
券売機の画面には「券売機では当日券のみ購入できます 前売り券が必要な方は係員にお申し付けください(手数料が必要です)」と表示されます。
公式にも「購入当日以外の日に一日乗車券等を使用する場合は、改札窓口、駅長室、市バス営業所、交通局サービスセンター(定期券うりば)等でお買い求めください」とあります。旅行の前に買っておきたいなら、券売機ではなく窓口です。
深夜バスは追加料金、払戻は未使用のみ
- 深夜バス:券売機の画面に「深夜バスの利用は別途追加料金が必要です」と明記されています。交通局の料金の案内では、一日乗車券で深夜バス(栄から藤が丘・栄から地下鉄高畑)に乗るときは、深夜バス料金の半額を足して払います。大人なら420円の半額で210円です(2026年9月25日確認)。
- 払戻:公式は「購入当日未使用のものに限ります」、券面には「払い戻しは有効期間内未使用に限ります(手数料が必要です)」とあります。一度改札を通すと戻せません。
記念デザイン版は年に何度も出る(2026年は888の日・ど真ん中祭り・名古屋まつり)
時期限定の話を1つ。名古屋市交通局の「888の日」記念ドニチエコきっぷは、2026年8月3日(月)から8月14日(金)までの発売でした。価格は通常と同じ620円、発売枚数は8,880枚、発売場所は地下鉄全駅(87駅)と交通局サービスセンター(名古屋・栄・金山)。デザインは名古屋市役所本庁舎の写真に「888の日」のビジュアルを重ねたものです。
2026年8月8日は土曜日で、「土曜」と「毎月8日」が重なる日でした。記念デザイン版はこの後も出ています。「第72回名古屋まつり」記念ドニチエコきっぷは、10月17日・18日の名古屋まつりに合わせたもので、発売期間は10月3日(土)から11月18日(水)まで、620円・10,000枚。発売場所は地下鉄全駅(87駅)と交通局サービスセンター(名古屋・栄・金山)で、支払いは現金か交通系ICカードだけです。使える日は普段のドニチエコきっぷと同じです。11月18日までの発売期間を残して完売し、交通局のお知らせの題も「完売しました」に変わっています(2026年10月26日確認)。
コンラッド名古屋は「栄駅直結」という立地が最大の武器
結論から言うと、栄は名古屋の地下鉄で最も動きやすい駅の1つです。ここを拠点にできること自体が、コンラッド名古屋を選ぶ理由になります。
ザ・ランドマーク名古屋栄の33〜40階、全170室
コンラッド名古屋は複合ビル「ザ・ランドマーク名古屋栄」の上層階に入っています。客室は33〜40階の全170室(うちスイート29室)で、一番ベーシックなデラックスルームでも約50㎡。名古屋の街なかでこの広さは、なかなかありません。宴会場や会議室は10〜11階に置かれています。
詳しい客室構成やレストランはコンラッド名古屋の全情報記事に、実際に39階へ泊まったときの記録はコンラッド名古屋の宿泊記にまとめてあります。
泊まる日の段取りで、もう1つ。同じビルにはローソン(ザ・ランドマーク名古屋栄店)がありますが、ローソンの店舗検索では営業は8時から19時までです。チェックインの後に水やつまみ、常備薬を買いに下りると閉まっていることがあるので、夜に要るものは部屋に上がる前に買っておくのが確実です。19時を過ぎたら24時間営業の店を探すことになり、同じ店舗検索では、錦三丁目や栄四丁目にも24時間営業のローソンが載っています(2026年9月25日確認)。なお、栄のまわりのコンビニではドニチエコきっぷは買えません(交通局の販売店一覧で中区は0店)。
東山線と名城線が交差する意味
栄駅では地下鉄東山線と名城線が交差します。これが大きいのは、名古屋の主要な観光地がこの2本の沿線にほぼ並んでいるからです。
- 名古屋城:名城線で名古屋城駅へ(2023年1月4日に市役所駅から改名)
- 大須商店街:名城線で上前津駅へ
- 名古屋港水族館:名城線から名港線へ乗り入れて名古屋港駅へ
- 東山動植物園:東山線で東山公園駅へ
- 名古屋駅:東山線で5分ほど
乗り換えなし、あるいは1回で着く場所ばかりです。拠点が栄というだけで、1日に回れる数が増えます。ここまで見てきた「乗り放題の券」が、一番生きる泊まり方です。
ヒルトン名古屋との使い分け
結論:地下鉄で観光地へ動く前提なら栄(コンラッド名古屋)、名古屋駅と栄の両方に近い場所に構えたいなら伏見(ヒルトン名古屋)です。
ヒルトン名古屋は伏見駅から徒歩3分。伏見は東山線と鶴舞線が交差する駅で、名古屋駅にも栄にも1駅です。「どちらにも近い」のがヒルトン名古屋、「観光の路線に直結している」のがコンラッド名古屋、という違い方をします。
どちらもヒルトン・オナーズの対象なので、ヒルトンアメックスの無料宿泊特典やポイント宿泊の使い先として比較になります。ヒルトン名古屋の館内レストランはこちらの記事で詳しく扱っています。
名古屋のホテル全体の選び方は名古屋駅・栄・瑞穂のホテルガイドにまとめました。
きっぷを買う前に、泊まる場所から決める
ドニチエコきっぷが得になるのは栄を拠点にできる日です。コンラッド名古屋は栄駅直結なので、朝一番に地下鉄へ乗れます。空室と料金だけ先に見ておくと、「土日に泊まるか、平日に泊まるか」が決めやすくなります。
※ヒルトン・オナーズ会員の方は、ヒルトン公式サイト・アプリからの予約をおすすめします。楽天トラベルなど公式以外からの予約では、滞在中の会員特典は使えないと、ヒルトンの会員規約にあります。
まとめ
- 土日休日と毎月8日はドニチエコきっぷ620円。お盆(8月13日〜15日)と年末年始(12月29日〜1月3日)も使えます。市バス3回(630円)で元が取れます。
- 平日は24時間券760円が有力。日をまたげるので、夕方チェックイン→翌日観光という動き方に合います。
- 使えるのは市バス・地下鉄・メーグルまで。名鉄・あおなみ線・リニモ・名鉄バス・SRTは対象外です。
- 提示するだけで市内300以上の施設で特典。交通費より回収が大きくなることがあります。
- 券売機は当日券のみ・原則現金。クレジットカードで買うなら交通局サービスセンターへ。
- バスは料金箱に通さず運転士に見せる。ゆとりーとラインだけ手順が違います。
- コンラッド名古屋は栄駅直結。東山線と名城線が交差するので、名古屋城・大須・名古屋港・東山動植物園が乗り換え1回以内で届きます。
620円という金額そのものより、「乗るかどうかを毎回考えなくてよくなる」ことが、この券の一番の価値だと思っています。せっかく栄に泊まるなら、迷わず乗ってください。
よくある質問(FAQ)
ドニチエコきっぷはいくらですか?
大人620円、小児310円です。市バスと地下鉄の全線が一日乗り放題になります。同じ620円でも「バス全線一日乗車券」は市バスのみが対象なので、買うときに券種を確認してください。
ドニチエコきっぷは平日でも使えますか?
使えるのは土曜・日曜・休日(土曜・日曜・休日ダイヤ特別運行日を含む)と、毎月8日(環境保全の日)です。毎月8日は平日でも使えます。お盆(8月13日から8月15日)と年末年始(12月29日から1月3日)も、平日に当たっても使えます。それ以外の平日は、バス・地下鉄全線一日乗車券870円、バス全線一日乗車券620円、地下鉄全線24時間券760円から選びます。
ドニチエコきっぷは年末年始に使えますか?
使えます。交通局のよくある質問は、年末年始(12月29日から1月3日)を日曜・休日ダイヤで運行し、ドニチエコきっぷを利用できると案内しています。前回(2025年から2026年)は12月29日から1月3日まで曜日にかかわらず土曜・日曜・休日と同じ扱いで、名古屋市の発表は2025年12月1日でした。今年の分もその時期の発表で確かめてください。お盆(8月13日から8月15日)も同じ扱いです。
ドニチエコきっぷはどこで買えますか?
地下鉄駅のマナカ対応券売機、改札窓口、駅長室、交通局サービスセンター、市バス車内、市バス営業所、乗車券販売店(市バス停留所付近の一部のコンビニエンスストア・たばこ店・酒店等)です。一部のホテルでも取り扱いがあります。コンビニは販売店一覧(2026年2月23日時点)に載る28店(セブン-イレブン24店・ローソン4店)だけで、ファミリーマートは0店です。市バス車内は発売枚数が限られており、売り切れることがあります。
クレジットカードやマナカで買えますか?
券売機での購入は原則現金ですが、マナカ対応券売機ならマナカのSF(現金)で購入できます。クレジットカード・電子マネー・コード決済で買いたい場合は、交通局サービスセンターを利用してください。市バスの車内では、マナカ等の交通系ICカードでも当日券を買えます。
ドニチエコきっぷは何回乗れば元が取れますか?
市バスなら3回です。名古屋市営バスは大人210円の均一制なので、210円×3回=630円となり、620円のドニチエコきっぷを上回ります。地下鉄は210円から340円の距離制なので、3回乗ればやはり超えます。
ドニチエコきっぷはあおなみ線や名鉄で使えますか?
使えません。交通局は「名鉄線およびあおなみ線等の他社線では利用できません」と案内しています。リニモと、2026年に走り始めたSRTも対象外です。地下鉄と相互直通する名鉄線に乗り入れる場合は、降車時に改札窓口できっぷを見せて名鉄の運賃を別途支払います。
ドニチエコきっぷでメーグルに乗れますか?
乗れます。交通局は「利用できるバスは、市バスおよびなごや観光ルートバスに限ります」としており、なごや観光ルートバス「メーグル」は対象です。一方で名鉄バスは利用できません。
ゆとりーとラインでは使えますか?
平面区間では使えますが、高架区間(大曽根駅から小幡緑地駅)では使えません。ただし社会実験として、18歳以下(乗車日の属する年度の末日で18歳以下)に限り、ドニチエコきっぷで高架区間を利用できます。
市バスではどう使いますか?
券売機で買った当日券は日付が印字済みなので、料金箱には通さず運転士に見せて降車します。地下鉄では自動改札機に通します。ゆとりーとラインのみ、乗車時に整理券を取り、降車時に整理券を運賃箱へ入れてからきっぷを提示する手順です。なお深夜バスは、深夜バス料金の半額(大人210円)を足して払えば乗れます。
24時間券とドニチエコきっぷ、どちらが得ですか?
土曜・日曜・休日・毎月8日に1日で完結するならドニチエコきっぷ620円が安く、バスにも乗れます。日付をまたいで動くなら24時間券760円です。24時間券は最初に自動改札機に投入した時から24時間有効で、2日にわたる利用ができます。乗車中に有効期間を過ぎた場合も、その乗車を終えるまでは有効です。
ドニチエコきっぷは事前に買えますか?
券売機で買えるのは当日券のみです。購入当日以外の日に使う場合は、改札窓口、駅長室、市バス営業所、交通局サービスセンター(定期券うりば)などで購入してください。券売機の画面には、前売り券には手数料が必要と表示されます。
ドニチエコきっぷは廃止されたのですか?
廃止されていません。2026年10月時点でも620円で発売されていて、記念デザイン版も8月の「888の日」(8,880枚)、8月15日から9月30日までの「にっぽんど真ん中祭り」と続き、10月3日に出た「第72回名古屋まつり」版(10,000枚)は完売しました。取り扱いが終了したのは旧一日乗車券やユリカ、地下鉄1区特別きっぷなどで、ドニチエコきっぷとは別のものです。
ドニチエコきっぷはコンビニで買えますか?
一部の店だけです。交通局の乗車券販売店一覧(2026年2月23日時点)に載るコンビニは、セブン-イレブン24店とローソン4店の28店で、ファミリーマートは0店です。栄のある中区には販売店がありません。店ごとに扱う券種が違い、店頭のステッカーが目印です。確実なのは地下鉄駅の券売機と窓口です。
ドニチエコきっぷでSRTに乗れますか?
乗れません。交通局の記念きっぷの案内は「名鉄バス、あおなみ線、リニモ、SRTではご利用できません」としています。SRTは名古屋駅と栄、名古屋駅と名古屋城を結ぶ連節バスで、金曜・土曜・日曜・月曜と祝日に走ります。名古屋駅と栄の行き来は、地下鉄東山線ならドニチエコきっぷの範囲です。
ドニチエコきっぷを見せると、いくら安くなりますか?
施設ごとに違います。交通局の得ナビの特典例では、2026年10月1日から名古屋城が大人1,000円から800円、東山動植物園が800円から640円、名古屋港水族館が2,030円から1,830円で、この3か所で合わせて560円の割引です。見せるのは使い始めた後の有効期限内の券で、入場や入店のときに提示します。
ドニチエコきっぷは市バスの車内で買えますか?
買えます。車内で売るのは当日券だけで、発売枚数に限りがあるため売り切れることもあります。現金のほか、マナカ等の交通系ICカードでも買えます。乗ってから慌てないように、地下鉄駅の券売機か交通局サービスセンターで先に買っておくと安心です。


