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札幌パークホテル 閉館はいつ?建て替えは中止じゃない|2033年度までに何が変わったか

札幌パークホテル 閉館はいつ?のアイキャッチ(雪の中島公園の夕暮れと「2027年2月28日 閉館」の見出し) Hilton
雪の中島公園と札幌の街明かり。2027年2月28日が最終営業日・最後に泊まれる夜は2月27日

※ 本記事は広告・プロモーションを含みます。

🏨 SAPPORO PARK HOTEL | 30秒で分かる結論

2月28日が最終営業日。泊まれる最後の夜は、その前夜の2月27日(土)です。

  • いつまで? 2027年2月28日(日)が最終営業日。泊まれるのは前夜の2月27日(土)まで。閉館ラスト1年の抽選会は、さらに2か月早い2026年12月31日で終わります
  • 中止・白紙になった? なっていません。一時は止まっていましたが、ホテルと国際会議場を1つの建物に建てる計画をやめ、札幌市がホテルの土地を約105億円で買う形で動いています
  • ヒルトンになる? 公式の裏づけはあります。2019年3月28日に、運営会社とヒルトン本社の両方が発表しました。ただし「いつ」「何室」は、いまどこにも公表されていません
📅 2026年9月21日 時点|ホテル公式・運営会社グランビスタの公式・札幌市の委員会資料を、1本ずつ開いて確かめた内容です。

著者:ヒルトン・オナーズ ダイヤモンド会員(国内系列の9割に宿泊)/大家10年。私は札幌パークホテルに泊まったことがありません。この記事は取材記ではなく、公式・行政資料・予約サイトの在庫を自分で開いて突き合わせた整理です。

🗓️ 札幌パークホテルはいつまで?2027年2月28日(日)で閉館

札幌パークホテルは、2027年2月28日(日)で閉館します。運営する株式会社グランビスタ ホテル&リゾートが2025年6月11日に発表し、ホテルの公式サイトにも「閉館のお知らせ」として出ています。

この日は最終営業日です。公式は「営業を2027年2月28日(日)をもって終了する」と書いていて、会員制クラブの案内にも「最終営業日(2027年2月28日)」と出てきます。つまり2月28日は日中まで開いていて、泊まれる最後の夜はその前夜、という並びになります。

理由として公式が書いているのは「建て替え計画の推進のため」。ニュースの多くは「老朽化のため」と書いていますが、公式リリースにも、ホテルのお知らせにも、老朽化という言葉は1回も出てきません。細かい違いに見えて、この言葉の差が次の章につながります。

開業 1964年7月10日(「札幌ホテル三愛」として)
改称 1966年5月「札幌パークホテル」へ
閉館 2027年2月28日(日)
所在地 札幌市中央区南10条西3丁目1番1号
構造 地上11階・地下3階
客室 216室(357名)
最寄り 地下鉄南北線 中島公園駅 3番出口 目の前
閉館の理由(公式の言葉) 建て替え計画の推進
グランビスタ公式リリース(2025年6月11日)の施設概要より。地下の階数は資料によって2階と書かれているものもありますが、運営会社の公式リリースは「地上11階・地下3階」です。

※ 公式サイトは park1964.com です。名前のよく似た parkhotel.co.jp は、別会社のサイト(parkhotelgroup.com)へ転送されます(2026年9月21日に確認)。

予約は閉館日まで取れるのか。「いつまで受け付ける」という告知は、公式には出ていません。そこで2026年9月21日に、一休.comで日付を1日ずつ変えて自分で確かめました。2027年2月27日(土)泊までは部屋が出て、2月28日泊からは出ません。つまり最後に泊まれる夜は、閉館日の前夜にあたる2月27日の土曜日になります。

予約サイト側の都合ではないか、という疑いは残ります。そこで同じ運営会社の札幌グランドホテルを、同じ画面で同じ日付を見ました。グランドのほうは2月28日泊が2名13,328円、3月1日泊が2名17,493円で普通に売られています。止まっているのは札幌パークホテルだけ。ただし在庫の見え方であって、公式の告知ではありません。在庫は日々動きます。

料金も動いています。同じ日に同じ画面で見たところ、2026年10月の平日が2名16,660円から、最後の夜の2月27日は2名23,128円から(どちらも札幌パークホテルの一休.com表示)。閉館が近い週末ほど、すでに高い。料金の付け方は事業者の自由なので、これは記録であって文句ではありません。ただ「そのうち行く」と思っている人ほど、高い日しか残らないことになりますね。

🏨 最後に泊まれる夜は2027年2月27日(土)

中島公園駅の3番出口が目の前。閉館が近い日から順に高くなっていくので、行くかどうかを決める前に、狙う日の空室と料金だけ先に見ておくのが確実です。
※ 館内のレストランは一部が休止中で、曜日限定の店もあります。日を決める前に行っても食べられないものを先に見てください。

一休.comで空室と料金を見る »

🏗️ 札幌パークホテルの建て替えは中止になったのか|計画は生きていて、形が変わった

中止ではありません。この語で調べている人は、たぶん「白紙」「凍結」と書かれた記事を見たはずです。止まっていた時期は、本当にありました。札幌市は自分のページで、2018年5月の基本計画について「コロナの影響を受けて事業の実施を延期することとしていました」と書いています。その延期を解いて作り直したのが、2025年9月の新しい方針です。

ただし2019年に発表された形からは、大きく変わりました。一番大きいのは、ホテルと国際会議場を1つの建物に建てる計画をやめたことです。

出どころは報道ではなく、札幌市の行政資料です。2025年9月8日に、札幌市議会の経済観光委員会(観光や経済の議案を審議する市議会の委員会)へ出された「新MICE施設整備基本方針」に、はっきり書いてあります。MICEというのは国際会議や展示会のことで、ここでは国際会議場と読み替えて構いません。

2019年に発表された形 2025年9月に示された形
建て方 ホテルと国際会議場を一体で整備 分けて、市と事業者がそれぞれ建てる
土地 ホテル側が持ったまま 札幌市が買う(取得費 約105億円)
ホテルの開業 2023年 示されていない
会議場の開業 ホテルと同時 2033年度を目標
ブランド名 「ヒルトン札幌パークホテル」 書かれていない(「建替え後の新ホテル」とだけ)
札幌市 経済観光委員会資料(2025年9月8日)とグランビスタ公式リリース(2019年3月28日)を突き合わせたもの。

ここで気づいてほしいのが、土地を買うのは札幌市だという一点です。そしてもう1つ、大きな金額が出てきます。札幌市が示した事業費 約592億円です。これは市が建てる国際会議場のほうの金額で、ホテルの建設費は入っていません。内訳は建物の整備費が約487億円、土地の取得費が約105億円。建つのはメインホールと多目的ホール、会議室15室で、施設の総面積は約38,400平方メートル。単館で3,000〜5,000人、周辺のホテルと組めば5,000人を超える会議を受けられる規模です。計画をやめるつもりなら、市が105億円を出して土地を買う理由がありません。「中止になったらしい」という噂と、一番強く矛盾する事実がこれです。

もっとも、手放しで喜ぶ話でもありません。592億円という金額には市議会から疑問の声が出たと報じられていますし、市の資料自体が、新しい会議場ができたあと既存の札幌コンベンションセンターの稼働率が約2割落ちる想定を置いています。身内の資料に、自分への反論が書いてある。こういう資料のほうを、私は信じます。

🔍 「ヒルトンになる」は本当か|公式・報道・未確認を3つに分ける

ヒルトンになる、という話には公式の裏づけがあります。2019年3月28日に、運営会社のグランビスタとヒルトン本社の両方が発表しています。ただし「いつ」「何室」は、いまどこにも公表されていません。

「ヒルトンになる」の出どころを3段に分ける「ヒルトンになる」は、どこまでが公式か公式(一次)グランビスタとヒルトン本社/2019年3月28日「ヒルトン札幌パークホテル」約350室・2023年開業グランビスタ/2025年6月の閉館告知にヒルトンの語は0回札幌市の委員会資料/2025年9月8日「建替え後の新ホテル」報道HTBほか/2025年6月「新ホテルは『ヒルトン』」日本経済新聞/2025年6月「開業時期はヒルトンと協議中」ヒルトンの記者説明会/2025年12月・2026年2月「ヒルトン札幌パークホテル(仮称)」が進行中まだ誰も言っていない開業時期・客室数・正式なブランド名ヒルトン本社の2026年開業リストに Sapporo は無い2026年9月21日に、出どころを1本ずつ開いて確かめたもの

この話がややこしいのは、出どころの年代が飛んでいるからです。順番に見ます。

公式に言われていること

2019年3月28日のリリースは、いまもグランビスタの公式サイトに残っています(2026年9月21日に開いて確認しました)。書かれているのは、フランチャイズ契約の締結、名称「ヒルトン札幌パークホテル」、約350室(予定)、開業2023年(予定)。運営は引き続きグランビスタが行う、とも明記されています。ヒルトンが直営するのではなく、看板を借りて運営会社がそのまま運営する形です(この違いはヒルトン系・マリオット系の運営会社一覧で整理しています)。

リリースには、ヒルトン側のこんな言葉もあります。「北海道でヒルトンニセコビレッジに続く、2軒目のホテルとなり」。つまり2019年の時点で、ヒルトンは札幌を北海道2軒目として数えていました。

一方で、2025年6月の閉館リリースにも、2025年9月の札幌市の資料にも、ヒルトンという語は1回も出てきません。市の資料は「パークホテル建替え後の新ホテル」とだけ呼び、ブランド名を書いていません。

報道が言っていること

「新ホテルはヒルトン」と最初に断定したのは、2025年6月のHTB北海道のニュースです。日本経済新聞は同じ日に「開業時期などはサンケイビル、フランチャイズ契約を結ぶ米ヒルトンなどと協議中」と書きました。サンケイビルは2015年からこのホテルの大株主で、建て替えを決める側の会社です。2025年の時点でも契約が生きている前提で書かれた、数少ない報道です。

新しいのは、ヒルトン自身の口から出た話です。2025年12月と2026年2月の記者説明会で、ヒルトンは日本の進行中案件として「ヒルトン札幌パークホテル(仮称)」を挙げています。注目すべきは(仮称)が付いたこと。2019年に正式名として発表した名前が、7年後には仮の名前に戻っています。

まだ誰も言っていないこと

開業時期、客室数、正式なブランド名。この3つは、どこも公表していません。「2030年ごろ開業」「約350室」という数字をそのまま書いている記事がありますが、350室は2019年の計画値で、一体整備をやめて土地の持ち主も変わったあとの数字ではありません。

ついでに、ヒルトン本社の英語のニュースルームで2026年の開業リストを開いてみました。Sapporo という語はありません。これは2026年には開かないというだけで、計画の否定ではない。ただ「今年できる」という期待だけは、ここで畳んでおいたほうがよさそうです。

2026年9月時点の、一番正確な言い方。
ブランドは生きている。時期と規模は白紙。この2つを1文に押し込もうとすると、どちらかが嘘になります。

ヒルトンが日本でいま何を建てているのかはヒルトン開業予定ホテル8軒【2026-2029】に一覧があります。開業年が書ける案件が並ぶなかで、札幌だけが年を書けていない。その理由が次の章です。

⏳ 札幌パークホテルの建て替えはなぜ10年ずれたのか|2023年開業→2033年度目標

2019年の発表では2023年開業の予定でした。いま札幌市が示しているのは2033年度。10年ずれています。その間に起きたことを、年表にしました。

札幌パークホテル 建て替え計画の年表2023年開業の予定が、2033年度目標になるまで2016年1月ホテル側が札幌市へ提案2018年5月市が基本計画。中島公園駅前に決定2019年3月ヒルトンとフランチャイズ契約2020年〜コロナ禍。計画が止まる2025年6月2027年2月28日 閉館を発表2025年9月会議場と分離。市が土地を約105億円で取得2027年2月札幌パークホテル 閉館2033年度新しい国際会議場 開業目標確定した出来事これから(予定・目標)

意外なのは、この話を持ち込んだのが民間側だということです。札幌市が2018年5月にまとめた基本計画の概要版に、2016年1月にグランビスタとサンケイビルから「ホテルの建て替えと国際会議場の一体整備」の提案があった、と書かれています。市が民間を巻き込んだのではなく、民間が市に持ち込んだ。順序が逆です。

市はこのあと、候補地を2つ比べています。西11丁目駅の周辺(市有地)と、中島公園駅の周辺(民有地)。選ばれたのが中島公園駅の周辺、つまり札幌パークホテルの敷地でした。

では、なぜ止まったのか。札幌市は自分のページにこう書いています。2018年5月の基本計画はコロナの影響を受けて事業の実施を延期することとしていたが、コロナ後の市場の変化と建設費の高騰を加味して、2025年9月に方針を作り直した。理由は2つ、コロナと建設費です。行政が自分の言葉で書いている、数少ない箇所になります。

2019年3月のヒルトンとの契約。ここまでは順調でした。止まったのはこのあとで、2022年2月には業界誌が「サンケイ側の意向で、パークホテル自体の建て替えの青写真が変更される」と複数の関係者の話として報じています。コロナ禍とこの見直しが重なって、2023年開業は静かに消えました。

⚠️ 正直に書いておきます

2033年度という開業目標は、札幌市自身の資料に書かれた数字です。ここは揺れていません。揺れているのは着工年のほうで、2028年度と書く媒体と2031年度と書く媒体があり、どちらが正しいか私には判定できませんでした。そのためこの記事では、着工年を書いていません。

🗺️ 中島公園エリアで、いま何が起きているか

札幌パークホテルだけの話ではありません。中島公園のまわりは、いま建て替えと新規開業が同時に進んでいます。

2025年10月1日には、道路を挟んだすぐ近くにインターコンチネンタル札幌が開業しました。複合ビル「ライラックスクエア」の9〜14階、全149室。つまりこのエリアは、ラグジュアリーホテルが1軒増えて、1軒消えるという入れ替わりの最中にあります。

地価も動いています。2026年9月には、札幌中心部の地価が17.3%上がったと報じられました。大家を10年やっていると、この手の数字は「ホテルが建つと土地が上がる」のか「土地が上がるからホテルが建つ」のか、つい順番を考えてしまいます。中島公園の場合は、たぶん両方です。

時期 このエリアで起きること
2025年10月1日 インターコンチネンタル札幌 開業(全149室)
2027年2月28日 札幌パークホテル 閉館
2033年度(目標) 新しい国際会議場 開業

この表の真ん中と下の行のあいだが、6年以上あります。その間、中島公園駅の目の前はずっと工事現場です。コンサートホールKitaraも豊平館もそのままそこにあるので、公園に来る用事のある人にとっては、しばらく落ち着かない景色が続く、ということになりますね。

そもそも、なぜこの時期にホテルが次々と建つのか。同じ理屈が東京でも動いていて、そちらは東京のラグジュアリーホテル開業ラッシュに大家の目で整理しました。容積率と公共貢献の話なので、札幌にもそのまま当てはまります。

🕰️ 62年7か月の歴史|「札幌ホテル三愛」から、IOC本部ホテルまで

閉館と建て替えの話はここまでです。ここからは、この建物が何を見てきたかを短く。1964年7月10日に「札幌ホテル三愛」として開業し、1966年5月から「札幌パークホテル」になりました。公式は「60余年」、ニュースは「63年」と言います。開業日から閉館日まで自分で数えると、62年7か月でした。

一番大きな仕事は、おそらく1972年の札幌オリンピックでIOC本部ホテルを務めたことです。これは閉館リリースの本文に書かれている公式の記述なのに、引用している記事をほとんど見かけません。2000年にはJCI(国際青年会議所)の世界会議、アジア国連軍縮会議の会場にもなっています。

公式サイトの「当ホテルについて」には、迎えてきた方々が並んでいます。1968年に昭和天皇・皇后両陛下、1987年に皇太子ご一家、2003年・2006年・2011年に天皇皇后両陛下(現在の上皇ご夫妻)。2018年には中国の李克強 国務院総理と、タイ国王ラーマ10世の王女。国際会議場を隣に建てる話が出る理由が、この一覧だけで分かります。

持ち主は4回 替わっている

三愛グループが建て、1966年に北炭観光開発が経営権を取得。のちに三井観光開発となり、2000年代に大和証券系のファンドへ。2015年3月にサンケイビル(フジ・メディア・ホールディングス傘下)が大株主になった、と地元経済メディアが報じています。2019年のヒルトンとの契約も、2025年の建て替えの判断も、この資本の下で起きたことになります。

地下1階の会員制クラブ「パーククラブ」は昭和42年、1967年の誕生。ホテルより3年だけ若い店が、ホテルと同じ日に店を閉じます。

看板が替わるホテルの見送り方なら、ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城のときに一度書きました。あのときは名前が替わるだけ。今回は建物ごと消えます。

🍽️ 閉館までにできること|先に終わるものがある

閉館まで、あと5か月あまり。ただし「閉館の日まで全部ある」わけではありません。先に締め切られる企画と、いま休んでいるカウンターがあります。閉館のニュースだけを読んでいると、ここが抜け落ちます。

公式が用意している「終わり方」は6つ

グランビスタは閉館のための特設ページを作っていて、そこに企画が並んでいます。2026年9月21日に開いて、終わる日ごとに並べ替えたのがこの表です。

企画 いつまで 中身
サンクスレストラン 抽選会 2026年12月31日 閉館より2か月早く締切。レストランで1人3,000円以上で抽選補助券1枚、3枚で1回
懐かしの復刻メニュー 2027年2月28日 ただしメニュー自体は入れ替わる。いまの回は2026年10月31日まで
メモリアルコレクション 2027年2月28日 閉館記念のグッズ
感謝の3大特典付プラン 2027年2月28日 宿泊プラン。ただし特典3つの中身は、公式サイトにも閉館特設にも書かれていません(2026年9月21日に両方とも開いて確認)
パーク サンクスヒストリープラン 2027年2月28日 ウエディング・神前挙式
冷凍ミールシリーズ 2027年2月28日 復刻メニューの自宅版。2026年4月20日から
グランビスタ「札幌パークホテル:とびきりのエンディングへ。」および札幌パークホテル公式より(2026年9月21日に確認)。

この表でいちど手が止まったのが、抽選会だけ2026年12月31日で終わるところです。閉館は2027年2月28日なので、最後の2か月は抽選会が無い。抽選は2か月ごとに区切られていて、2026年11・12月の第5回が最後になります。賞品は宿泊券が各回5本、レストラン食事券1万円相当が各回20本。3回食べに行けば1回引ける計算です。

行っても食べられないものがある

公式の「館内レストラン・テナント営業についてのお知らせ」を読むと、いくつかの席が止まっています。

いまの状態
1階 テラスレストラン ピアレ(洋) ディナーは金曜〜日曜・祝日のみ。月〜木は18:00閉店
4階 四川料理 桃源郷 ランチ・ディナーとも営業
11階 札幌 なだ万雅殿(日本料理) おでん・炙りカウンター、寿司カウンターは当面休止。鉄板と天婦羅は金・土・日のみ(日曜はランチのみ)で、3日前までの完全予約制
地下1階 会員制クラブ パーククラブ 17:00〜23:00。日曜・祝日は定休。会員でなくても入れます
1階 ケーキコーナー 平日は18:00、金〜日・祝は20:30まで
Kitara内 テラスレストラン キタラ 公演がある日のみ営業
札幌パークホテル公式「館内レストラン・テナント営業についてのお知らせ」より(2026年9月21日に確認)。営業時間は変わることがあります。

表のうち、予定に効くのは3つです。なだ万の寿司カウンターには座れない。ピアレの夜は金曜から日曜。キタラは公演日だけ。この3つを外すと、せっかくの飛行機代が惜しいことになります。

では、何を目当てに行くか

休止の話ばかり書いてしまったので、いま動いているほうも書きます。2026年9月21日に公式のレストランページで見た限り、開いている扉はこのあたりです。

  • 懐かしの復刻メニュー(いまの回は2026年10月31日まで)。会員制クラブ パーククラブでは1人2,600円から。長年出してきた料理を期間ごとに入れ替えて出しています
  • 調理長の特別賞味会。ピアレの眞田 誠 調理長が2026年10月6日〜8日、パーククラブの米谷 竹二 調理長が2026年9月28日〜30日。3日間しかありません
  • 平日限定 彩り飲茶ランチ(2026年10月30日まで)

どれも2か月前後で入れ替わります。「閉館まであるだろう」と思って後回しにすると、その料理のほうが先に終わる。この1年、ホテルがやっているのはそういう設計です。

パーククラブの会員へ|預託金とボトル

どのニュースも触れていませんが、会員にとって一番実利のある情報がこれです。公式の案内から引きます。

入会金(預託金) 会則では退会の1年後に返還。閉館に伴う特例として、本年度は退会手続きの完了後、順次速やかに返還
預けているボトル 最終営業日(2027年2月28日)までに返却。引き取りが必要
問い合わせ 011-511-3136(食堂予約係)

1年待つはずだったお金が、手続きしたらすぐ戻ってくる。会員でなければ一生知らない話ですが、会員なら知らないと損をします。実家のお父さんが昔この街で飲んでいた、という人は、一度聞いてみる価値がありますね。

💎 ヒルトン会員はどうするか|札幌に系列がない数年

ヒルトンの会員から見ると、札幌には当面ヒルトン系がありません。開業までの数年を、どう考えるかを書きます。

いま北海道にあるヒルトン系は、全部ニセコです。ヒルトンニセコビレッジを含む3軒が、3軒とも同じニセコビレッジの敷地に並んでいます(ヒルトンの中でもブランドの格が違う3つです)。もう1軒、最上級ラインのカサラ・ニセコビレッジも開業予定。ブランドの違いはニセコのヒルトン5棟の違いに整理しました。札幌市内はゼロ。2019年にヒルトンが「北海道で2軒目」と言ってから7年、その2軒目はまだ建っていません。

紛らわしいのが、札幌にSLH(スモール・ラグジュアリー・ホテルズ)加盟の宿が1軒あることです。シャレーアイビー定山渓。ただし2026年8月23日に日本のSLH20軒を全部数え直したとき、この1軒はヒルトンのポイントで予約できる13軒には入っていませんでした日本のSLHホテル全一覧)。「SLHだからヒルトンのポイントが使えるはず」で予約しにいくと、空振りします。

札幌でポイントは使えない。ではどうするか

私の結論は単純で、札幌の宿泊はヒルトンで埋めようとしないことです。札幌はポイントの使いどころではなく、現金で好きな宿に泊まる街として扱う。その分のポイントは、必要ポイントが跳ねやすい他の施設に回したほうが効きます(52施設の必要ポイント実測で、最大14倍の差がありました)。

もうひとつ。2019年のリリースでヒルトン側は「日本では現在、北海道から沖縄まで16のホテル」と言っています。それがいまは40軒を超えました。7年で倍以上に増えた会社が、札幌だけはまだ建てられていない。この1軒が、日本のヒルトンで一番長い宿題になっています。

開業したら泊まりに行きます。それまでは、この記事を直しながら待ちます。

❓ よくある質問

Q1. 札幌パークホテルはいつまで営業していますか?

A. 2027年2月28日(日)までです。運営する株式会社グランビスタ ホテル&リゾートが2025年6月11日に発表し、ホテルの公式サイトにも掲載されています。

Q2. 宿泊の予約はいつまで取れますか?

A. 「いつまで受け付ける」という公式の告知は出ていません。2026年9月21日に予約サイトで日付を1日ずつ変えて確かめたところ、2027年2月27日(土)泊までは部屋が出て、2月28日泊からは出ませんでした。最後に泊まれる夜は閉館日の前夜にあたる2月27日、ということになります。ただしこれは在庫の見え方であって、公式の告知ではありません。

Q3. 閉館の理由は老朽化ですか?

A. ニュースの多くは「老朽化のため」と書いていますが、運営会社の公式リリースにも、ホテルの公式サイトのお知らせにも、老朽化という言葉は出てきません。公式が書いている理由は「建て替え計画の推進のため」です。建て替えの計画そのものは、2016年に民間側から札幌市へ提案されたところから続いています。

Q4. 札幌パークホテルの建て替えは中止になったのですか?

A. 中止にはなっていません。ただし2019年の計画からは形が変わりました。ホテルと国際会議場を1つの建物に建てる計画(一体整備)をやめ、市と事業者がそれぞれ建てる形になり、札幌市がホテルの土地を約105億円で取得します。札幌市の経済観光委員会資料(2025年9月8日)に書かれています。

Q5. 新しいホテルは本当にヒルトンになりますか?

A. 2019年3月28日に、グランビスタとヒルトン本社の両方が「ヒルトン札幌パークホテル」としてフランチャイズ契約の締結を発表しました。2025年12月と2026年2月のヒルトンの記者説明会でも、進行中案件として「ヒルトン札幌パークホテル(仮称)」が挙げられています。ただし2025年の閉館リリースと札幌市の資料には、ヒルトンという語が1回も出てきません。ブランドは生きているが確定表記ではない、というのが現時点の正確な状態です。

Q6. 新しいホテルはいつ開業しますか?何室になりますか?

A. どちらも公表されていません。札幌市が示しているのは、隣に建つ新しい国際会議場の2033年度開業目標だけです。「2030年ごろ」「約350室」という数字を見かけますが、2030年は個人が運営するブログの推定で、約350室は2019年の計画値です。その後に1つの建物に建てる計画が取りやめになり、土地の持ち主も変わるため、どちらも現在の計画として読むことはできません。

Q7. 跡地はどうなりますか。解体はいつですか?

A. 跡地には、札幌市が建てる新しい国際会議場と、事業者が建てる新しいホテルが、隣り合う形で建つ計画です。会議場はメインホールと多目的ホール、会議室15室で総面積は約38,400平方メートル、2033年度の開業を目指すとされています。解体の時期は公表されていません。

Q8. 予約済みの結婚式や宴会はどうなりますか?

A. 公式の「館内レストラン・テナント営業についてのお知らせ」には、宴会場での宴会・婚礼について「特に制限はございません」と書かれています。閉館までは通常どおり利用できます。会議・展示会・イベントを含め、詳細は担当係への相談が案内されています。閉館に向けた「パーク サンクスヒストリープラン」という婚礼・神前挙式のプランも用意されています。

Q9. パーククラブの入会金(預託金)はどうなりますか?

A. 会則では退会の1年後に返還と定められていますが、閉館に伴う特例として、本年度は退会手続きの完了後に順次速やかに返還されます。預けているボトルは、最終営業日の2027年2月28日までに引き取りが必要です。問い合わせは011-511-3136(食堂予約係)です。

Q10. 閉館前に行くなら、気をつけることはありますか?

A. 3つあります。1つ目は、閉館ラスト1年企画のサンクスレストラン抽選会が、閉館より2か月早い2026年12月31日で終わること。2つ目は、1階のテラスレストラン ピアレのディナーが金曜から日曜・祝日のみであること。3つ目は、11階の札幌なだ万雅殿でおでん・炙りカウンターと寿司カウンターが当面休止で、鉄板と天婦羅も金・土・日のみ3日前までの完全予約制であることです。

📋 まとめ|決まっているのは閉館の日だけ

札幌パークホテルは2027年2月28日(日)で閉館。建て替えは中止されていません。変わったのは建て方で、ホテルと国際会議場を分けて建てることになり、札幌市がホテルの土地を約105億円で買います。国際会議場は2033年度の開業目標。新しいホテルの開業時期も、客室数も、正式なブランド名も、まだどこにも出ていません。決まっているのは、閉館の日だけです。

ヒルトンになるという話には、2019年3月28日の公式発表という裏づけがあります。ヒルトン自身も2026年の会見で名前を挙げています。ただし正式名は(仮称)に戻り、客室数も時期も白紙のまま。この記事で確かめられたのは、そこまででした。

先に終わるものがあります。抽選会は2026年12月31日まで。なだ万の寿司カウンターは、もう座れません。「まだ5か月ある」と思っている人のほうが、たぶん間に合わない。私も人のことは言えませんが。

日を決めるなら、最後に泊まれる夜と料金の話まで戻ってください。金曜から日曜を選べば、ピアレの夜もなだ万の鉄板も生きています。

出典・参考資料

※ 情報は2026年9月21日時点。閉館日・営業形態・建て替え計画の内容は変更される可能性があるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。

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