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レントロールの見方完全ガイド|大家10年が見抜く7つの嘘&チェック術【物件購入前必読】

不動産投資

※ 本記事は広告・プロモーションを含みます。

📌 30秒でわかる:レントロールとは?

レントロール(rent roll/賃料一覧表)とは、その不動産の各部屋の賃料・契約条件・入居状況を1枚にまとめた資料です。物件の”今の稼ぎ”と”将来の危うさ”が同時に読めるため、物件購入前に最も重視すべき書類とされます。大家歴10年の筆者が、想定賃料の嘘・一斉退去リスク・隠れコストの見抜き方まで実例付きで解説します。

不動産投資で本当に怖いのは、利回りの高い”優良物件”の顔をした地雷をつかむこと。そして、その地雷を買う前に見抜ける”唯一の資料”がレントロールです。

「表面利回り8%」の数字を信じて買い、3年後に空室だらけで後悔する人。同じ物件のレントロールから”嘘”を見抜いて、そっと見送れる人。その差は才能ではなく、たった1枚の資料の読み方だけです。この記事で、私が10年で数十枚を読み込んで身につけた”嘘を見抜く目”を、すべてお渡しします。

不動産投資で物件を検討するとき、物件概要書と並んでほぼ確実に確認すべき資料がレントロール(賃料一覧表)です。

私は2棟のアパート・マンションを保有する現役大家10年目。FP2級を取得し、これまで数十枚のレントロールを読み込んできました。

この記事では、レントロールの見方を7つのチェックポイントに整理して解説します。表面利回りの「嘘」を見抜き、本当に稼げる物件かどうかを判断する力が身につきます。

📋 この記事でわかること

  • レントロールとは何か・物件概要書との違い
  • 間取り・店舗テナントの空室リスクの見方
  • 空室の「想定賃料」が嘘でないか見抜く方法
  • 入居時期から賃料の高止まりリスクを読む
  • 法人一括借上げ・一斉退去リスクの判断法
  • レントロールに書かれない隠れコストの確認法

🎯 この記事の役割と関連記事

📑 本記事は「レントロール|7つのチェック術」型|物件選定時の入居者・家賃分析に特化しています。

別の角度の関連記事はこちら:

レントロールのサンプル

▲ レントロールのサンプル

レントロールとは?|物件の「今の稼ぎ」がわかる資料

❌ レントロールを読めない人

「表面利回り8%」を鵜呑み
→ 想定賃料の嘘・一斉退去リスクに気づかない
空室だらけで赤字

⭕ レントロールを読める人

想定賃料の妥当性・入居時期・法人借上げ比率を見抜く
本当に稼げる物件だけを買う

📋 危ないレントロールの読み解き例(架空サンプル)

号室賃料入居/契約危険サイン
10155,000入居中(2019〜)—(標準)
10262,000※想定空室⚠ 想定賃料が周辺相場より高い=表面利回りの水増し
10363,000入居中(2014〜)⚠ 高止まり。退去後は相場まで下落リスク
104一括借上社宅(法人)⚠ 一括解約で一斉空室。1社依存の集中リスク

※「満室想定」の数字をそのまま信じない。空室の想定賃料・古い高止まり・一括借上げの3つが、表面利回りを実態より良く見せる定番の手口です。

レントロール(rent roll)とは、収益物件の各部屋ごとの賃料・共益費・入居状況・契約期間などを一覧にした資料です。日本語では「賃料一覧表」「賃借条件一覧表」とも呼ばれます。

語源は英語の「rent(賃料)」+「roll(巻物・一覧)」で、もともと不動産の賃料台帳を意味します。

物件概要書とレントロールの違い

項目物件概要書レントロール
内容物件全体の概要(土地・建物・権利)各部屋ごとの賃料・入居状況の詳細
わかること物件スペック・接道・権利形態実際の収益力・空室率・賃料バランス
用途第一次スクリーニング収益性の精密検査
作成者仲介会社・売主管理会社・売主(オーナー)

💡 大家10年の実感:物件概要書が「履歴書」なら、レントロールは「給与明細」です。いくらスペックが良くても、実際に稼いでいなければ意味がありません。概要書で第一印象を確認し、レントロールで収益力を精査するのが鉄則です。

レントロールの主な記載項目

項目内容チェックの目的
部屋番号101, 102, 201…全戸数の把握
間取り・面積1K, 2LDK, 店舗等入居者属性の把握
賃料月額家賃相場比較・高止まり確認
共益費・管理費月額実質収入の計算
敷金・礼金月数退去時の原状回復財源
契約日・入居日契約開始日入居期間・賃料の経年変化
契約形態個人/法人法人一括借上げリスク
入居/空室現況空室率の確認

チェック①|間取りと店舗・事務所の有無

レントロールでまず確認すべきは、各部屋の間取りと用途です。住居だけの物件と、1階にテナント(店舗・事務所)が入っている物件では、リスクの性質がまったく異なります。

店舗・事務所テナントのメリットとリスク

用途メリットリスク
住居安定需要・入居付けしやすい賃料単価は低め
店舗住居の2〜3倍の賃料単価も可能退去時の収入インパクト大。業種により騒音・ゴミ問題
事務所法人契約で安定・賃料高めテレワーク普及で需要減エリアあり

特に1階テナント型物件は要注意です。レントロール上では全体利回りが高く見えますが、テナントが退去すると家賃収入が一気に2〜3割落ちるケースがあります。

💡 大家の体験談:購入前に周辺の不動産会社や管理会社へ「そのテナント需要があるか」「長年営業しているか」をヒアリングすることを強くおすすめします。私も物件検討時にはほぼ確実に現地の管理会社に電話して、テナントの入れ替わり頻度を確認しています。

チェック②|空室の「想定賃料」は本当に適正か?

レントロールで空室部分に記載されている「想定賃料」には、販売会社が利回りを良く見せるために高めに設定しているケースがあります。

想定賃料の嘘を見抜く3つの方法

① 成約済みの部屋と比較する

同じ建物内で成約済みの部屋が月3万円なのに、空室の想定賃料が3.3万円になっていたら、0.3万円分は「盛っている」可能性が高いです。同じ間取り・階数の成約賃料と比較してください。

② 周辺相場と比較する

SUUMO・ホームズ等で同エリア・同築年数・同間取りの募集賃料を調べましょう。レントロールの想定賃料が相場より5〜10%以上高ければ要注意です。

③ 管理会社にヒアリングする

物件の管理会社に「この賃料で実際に決まりますか?」と直接聞くのが最も確実です。管理会社は現場感を持っているので、正直な回答が返ってくることが多いです。

🚨 想定賃料が高いと何が起きる?

表面利回り10%で購入したのに、空室を埋めるために賃料を下げた結果、実質利回りが7%以下に落ちるケースが実際にあります。物件価格の交渉材料にもなるので、想定賃料の妥当性はほぼ確実に確認しましょう。

チェック③|入居開始時期と賃料の「高止まり」リスク

レントロールの契約開始日を見ると、いつの相場で入居したかがわかります。これが非常に重要です。

例えば、10年前に月5万円で入居した部屋が、現在の相場では月4万円しか取れないケースがあります。入居者が退去しない限り賃料は下がりませんが、退去後は現在の相場まで下がる「賃料の高止まりリスク」が潜んでいます。

高止まりリスクのチェック方法

入居時期リスク対策
5年以上前当時の相場が今より高い可能性現在の募集相場で再計算
10年以上前高止まりリスク大退去後の賃料下落を利回りに織り込む
直近1〜2年現在の相場に近い比較的安心

💡 大家の体験談:私が保有する物件でも、新築時に入居した長期入居者と、最近入居した方では賃料に差があります。長期入居者が退去した際に賃料が下がることを想定して、「全部屋が現在相場で埋まった場合の利回り」を事前に計算しておくことをおすすめします。

ここまでは個人入居者のリスクを見てきました。次のチェック④では、さらに大きなインパクトを持つ「法人一括借上げ」の罠を解説します。

チェック④|法人一括借上げ(社宅契約)の光と影

レントロールで同じ日付で複数の部屋が契約されている場合、法人による一括借上げ(社宅契約)の可能性があります。

法人一括借上げのメリット・デメリット

観点メリットデメリット
収入安定性法人の信用力で家賃滞納リスク低い企業撤退で大量空室リスク
管理負担入居者対応が法人経由で楽法人の意向で一括解約も
賃料水準まとめ借りで安定契約個人相場より低めの場合あり

例えば6戸中4戸が同一法人の社宅契約だった場合、その企業が事業縮小や移転をすれば一度に4戸が空くことになります。法人契約の比率が全戸数の50%を超える物件は、その企業の業績・事業計画も確認すべきです。

💡 確認のポイント:管理会社に「法人契約は何社分ですか?」「契約更新の予定はありますか?」と聞いてみてください。1社集中なのか複数社に分散しているかで、リスクの大きさが変わります。

ここまでの4項目をチェックして「この物件、ちょっと怪しいかも」と感じた方。その直感は正しい可能性が高いです。

ただ、レントロールの数字だけでは判断しきれない部分もあります。「この空室率は許容範囲か」「法人借上げの解約リスクをどう織り込むか」——プロに自分の物件候補を見てもらうのが最も確実です。

「この物件、買っていいのか」を無料で聞ける

JPリターンズは入居率99.6%の実績を持つ不動産投資会社。レントロールの読み方に不安がある段階でも、マンツーマンで「この物件は買いか見送りか」を一緒に判断してくれます。

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さて、残り3つのチェックポイントも確認しましょう。ここからはさらに見落としやすいリスクが潜んでいます。

チェック⑤|入居期間と一斉退去リスク

レントロールの契約開始日から入居期間を逆算すると、退去タイミングの傾向が見えてきます。

物件タイプ別の平均入居期間

物件タイプ平均入居期間退去の傾向
単身向け(1K・1R)約4年転勤・結婚・進学で退去
ファミリー向け(2LDK〜)約6〜8年子供の進学・持家購入で退去
店舗・事務所不定(契約次第)業績悪化・移転で退去

同時期に入居した部屋が複数ある場合、退去時期も重なる可能性があります。例えば築年数が新しい物件で5戸中4戸が同時期入居なら、4年後に一斉退去が起きるリスクを想定しておく必要があります。

一斉退去が起きると、原状回復費が一度に発生し、空室期間中の家賃収入もゼロになります。修繕積立金がない状態で一斉退去が起きると、キャッシュフローが一時的に赤字になる可能性もあります。

チェック⑥|直近の契約時期でエリア需要を読む

レントロールの契約日を時系列で見ると、そのエリアの賃貸需要の強さが見えてきます。

📐 契約時期から読み取れること

  • 直近1年以内に複数成約 → エリア需要が旺盛。安心材料
  • 2年以上成約なし+空室あり → 需要弱or賃料設定に問題
  • 繁忙期(1〜3月)に集中 → 学生・新社会人需要の物件
  • 通年で均等に成約 → 安定需要エリア

空室が長期間続いている部屋がある場合、賃料が相場より高いか、物件自体に問題がある可能性があります。管理会社に「募集開始からどのくらい経っていますか?」と確認しましょう。

チェック⑦|レントロールに書かれないオーナー負担費用

レントロールには家賃収入は載っていても、オーナーが負担する費用は書かれていないことがほとんどです。ここを見落とすと、実質利回りの計算が大きく狂います。

レントロールに書かれない主な費用

費用項目年間目安備考
管理委託費家賃の3〜5%管理会社に委託する場合
固定資産税・都市計画税物件評価額の1.4〜1.7%毎年支払い
火災保険・地震保険5〜15万円/年構造・規模による
共用部電気代6〜18万円/年共用廊下・エレベーター等
共用部水道代3〜10万円/年散水・清掃用
インターネット(無料Wi-Fi)12〜36万円/年入居付けの差別化策として導入
清掃費6〜24万円/年共用部の定期清掃
修繕積立家賃の5〜10%目安大規模修繕に備える
浄化槽保守(ある場合)10〜30万円/年法定検査+定期清掃

📐 実質利回りの計算例

  • レントロール上の年間家賃収入:360万円
  • 物件価格:4,000万円(諸費用280万円)
  • → 表面利回り:360万 ÷ 4,000万 = 9.0%
  • 年間経費合計:管理費18万+固都税30万+保険8万+電気12万+清掃12万+修繕積立18万 = 98万円
  • 空室率10%想定:家賃324万円
  • → 実質利回り:(324万 − 98万)÷(4,000万 + 280万)= 約5.3%

表面9.0% → 実質5.3%。この差を知らずに購入すると、想定していたキャッシュフローが出ません。

💡 大家の体験談:購入前に売主や管理会社に「過去1年分の収支明細(管理費・修繕費・光熱費等)」を開示してもらうことを強くおすすめします。レントロールだけでは見えない隠れコストが判明します。私もほぼ確実に直近1年分の経費明細を請求しています。

7つのチェックをすべて読んで、「自分だけで判断できる自信がない」と感じた方もいるかもしれません。それは当然のことです。

レントロールの数字を正確に読み解くには経験が必要。大事なのは「分からないまま買ってしまうこと」を避けることです。

「このレントロール、本当に信用していいの?」をプロに聞く

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区分・一棟・戸建てでレントロールはこう変わる

同じ「レントロール」でも、物件タイプによって書き方も読み方も異なります。私は関西と関東で1棟ずつRC一棟物件を保有していますが、過去に区分や戸建ての物件も検討してきた経験から、タイプ別の見方の違いを整理しておきます。

区分マンションの場合、レントロールに記載されるのは購入対象の1戸だけ。これだけ見て「賃料10万円で利回り◯%」と判断するのは危険です。同マンション内の他戸が実際にいくらで貸されているかを、SUUMOやアットホームの賃貸検索でほぼ確実に照らし合わせてください。

戸建ては「家族向け・長期入居しやすい」と言われますが、レントロールから読み取れるのは契約日と賃料だけ。退去後に別の家族が同条件で入るかは、そのエリアの世帯動態を別途調べないと判断できません。

【架空サンプル】危ない物件のレントロール3パターン徹底添削

実際にあった「レントロールでは綺麗だが買ってはいけない物件」を、特定を避けるため架空のサンプルで3パターン解説します。

パターン①:満室だが「同月一斉入居」

8戸全室満室・契約年月が全て3年前の同月。表面利回り9%・好条件に見える。

危険な理由:3年前の同月に法人一括借上げで埋まった物件の可能性大。法人解約のタイミングで一斉退去が起きると、満室物件→空室率50%超に1ヶ月で転落します。私の知人がこのパターンで購入し、購入半年後に法人撤退で月CFがマイナスに転じた事例を見ています。

パターン②:賃料の異常なバラつき

同じ間取り・同じ築年数なのに、賃料が65,000円〜95,000円までバラついている

危険な理由:長期入居者の高賃料が現状の賃料相場より大幅に上回っている可能性。退去後の新規募集では下げざるを得ないので、「想定家賃」が現状より2割減になることを織り込む必要があります。レントロール上の「合計年間賃料」を盲信すると、購入後のCF計画が大きく狂います。

パターン③:「入居中」だが「敷金ゼロ・短期契約」

満室表記だが、よく見ると契約期間1年・敷金0円・契約日が直近1〜2ヶ月の戸が複数。

危険な理由:売主が物件売却前に「とにかく満室にして見栄え良くする」ために、家賃を相場より下げ・敷金ゼロ・短期定期借家で埋めたケース。買主が引き継いだ後に契約満了で一斉退去が起きるリスクが極めて高い。契約日と契約期間の短さ・敷金ゼロは強い警戒シグナルです。

あなたが検討中の物件は大丈夫?

上の3パターンに心当たりがあったら要注意。「利回りが高すぎる物件」「空室が多いのに強気の想定賃料」「法人借上げ100%」——ひとつでも該当するなら、購入前にほぼ確実に第三者の意見を聞いてください

📝 この表・チェックリストは条件つきで転載OKです

本記事の『危ないレントロール3類型』『よこ式7点速読チェック』『隠れコスト年間目安表』は、大家歴10年・FP2級の筆者が数十枚のレントロールを読み込んで作成した一次データ(自作の図表・本文)です。下記の条件を満たせば、ブログ・SNS・社内資料への転載を歓迎します。なお、出典を示して短く引く「引用」は著作権法32条で元から自由(許可不要)です。

  • 出典として下記クレジット(記事名+本文中からのリンク)を明記すること
  • 数値・文意を改変しないこと
  • 記事内のアフィリエイトリンクは引き継がず除外すること

▼ コピペ用クレジット(テキスト)

出典:レントロールの見方|大家10年の7点速読チェック(よこブロ) https://yokochannel.com/rent-roll-mikata/

※ 許諾の対象は筆者が作成した本文・自作の表/チェックリストに限ります。第三者から提供を受けた資料・画像は対象外です。数値は一般的な目安であり、最終判断はご自身の責任でお願いします。HTMLごと自動配布する形で転載する場合は出典リンクに rel=”nofollow” を付けてください。

レントロール詐欺の見破り方|大家10年で見た地雷物件のサイン

レントロール自体は売主や仲介業者が作成するため、意図的にせよ無意識にせよ、買主に有利に見えるよう「盛られる」ことがあります。私が10年の不動産投資の中で見聞きした「危ないサイン」を整理しておきます。

⚠️ 警戒すべき5つのサイン

  1. 「想定」と「実績」の混在表記:空室戸の賃料が「想定」と書かれず実績扱いになっている
  2. 退去予告の有無が記載されていない:契約上は満室でも、退去予告済みの戸が含まれている可能性
  3. 滞納者の存在が伏せられている:「契約中」表記でも家賃が3ヶ月以上未収のケース
  4. 用途違反の記載:居住用契約のはずが事務所利用されている(保険適用外リスク)
  5. 賃料の「裏家賃」:表記賃料は10万円だが、実際は8万円で運用(売却時に賃料を盛る不正手口)

対策:レントロールを受け取ったら、ほぼ確実に直近6〜12ヶ月の賃料入金明細を併せて要求してください。実際の入金額がレントロール上の賃料と一致しているかが最も確実な確認方法です。仲介業者がこの資料を出し渋る場合、それ自体が黄信号です。

レントロールはどこで入手?売主・仲介から取り寄せる手順

これから物件を探す段階の方向けに、レントロールの入手手順を整理します。

  1. 物件概要書(マイソク)と一緒に依頼:購入検討の意思を示した時点で、仲介業者経由で売主に依頼してもらいます
  2. 「レントロール」と「賃貸借契約書のコピー」をセットで請求:レントロール単体だと「盛り」のリスクがあるため、契約書実物との突合が必須
  3. 売主が個人投資家の場合は出てこないことも:その場合は管理会社から「現況一覧」を取り寄せてもらえないか確認
  4. 融資審査時には金融機関にも提出:銀行も同じレントロールを見て融資判断するので、不正確だと最悪融資取消も

レントロールが「出ない」「古い(半年以上前)」「手書きで雑」といった状態なら、その物件の管理レベルや売主の本気度を疑うシグナルとして受け止めてください。

レントロールと一緒に確認すべき5書類

レントロールだけでは見えない情報を補完するため、私が物件購入時にほぼ確実に取り寄せる5つの書類です。

書類名何を確認できるか
賃貸借契約書(全戸分)レントロールの賃料・契約期間・敷金の正確性
過去12ヶ月の賃料入金明細滞納者の有無・実際の入金額
修繕履歴・修繕計画書大規模修繕の実施時期・将来の修繕費見込み
固定資産税納税通知書年間の固定資産税額(CF計算の必須情報)
管理委託契約書管理費率・契約解除条件・管理会社の対応範囲

これら5書類とレントロールを突き合わせて、初めて「数字の整合性が取れた物件」と判断できます。逆に1つでも開示されない書類があれば、その理由を仲介業者にほぼ確実に確認しましょう。

レントロールを一瞬で読み解く7つのチェックリスト

優良物件はスピード勝負です。レントロールを受け取ったら、以下の7項目を短時間で確認する習慣をつけましょう。

✅ レントロール7つのチェックリスト

  1. 間取りと用途 → 店舗・事務所テナントの有無と賃料比率
  2. 空室の想定賃料 → 成約済み部屋+周辺相場と比較して適正か
  3. 入居開始時期 → 古い契約は賃料高止まりリスクを計算
  4. 法人/個人の比率 → 法人50%超は一括解約リスクを確認
  5. 入居期間の偏り → 同時期入居が多いと一斉退去リスク
  6. 直近の成約時期 → 長期空室はエリア需要or賃料に問題
  7. 隠れコスト → 管理費・固都税・共用部費用を売主に確認

この7項目を10〜15分で確認できるようになれば、スピード勝負の物件検討でも判断を誤りにくくなります。

不動産投資の勉強は何から始める?

レントロールの見方を解説してきましたが、実際の投資判断には融資戦略・税務・管理運営など幅広い知識が必要です。

私自身、不動産投資を始める前にファイナンシャルアカデミーの不動産投資スクールを受講しました。物件選び・レントロール分析・融資戦略まで、現役投資家の講師から実践的に学べる講座です。

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🗣️ 大家10年の本音|レントロールで最初に見る1点

私が物件のレントロールを受け取って最初に見るのは、満室想定の「想定賃料」が周辺相場と乖離していないかです。大家10年・関東と関西で1棟ずつ運営してきて痛感したのは、”きれいなレントロールほど想定で盛られている”こと。実際の入金ベース(成約賃料)と突き合わせれば、その物件の本当の稼ぐ力が見えます。数字は嘘をつきませんが、レントロールを作る人は盛れます。だから”誰が・いつ作った数字か”まで疑うのが、大家10年でカモにされない目線です。

よくある質問(FAQ)

Q. レントロールはどこで入手できる?

仲介会社または管理会社に依頼すれば入手できます。投資用物件の場合、物件概要書とセットで送ってもらうのが一般的です。楽待や健美家などの投資用不動産ポータルサイトで物件を問い合わせた際に、資料として提供されます。

Q. レントロールは誰が作成する?

通常は管理会社または物件オーナー(売主)が作成します。法定書類ではないため、フォーマットは各社バラバラです。記載項目が少ない場合は、追加情報を依頼しましょう。

Q. レントロールの別名は?

「賃料一覧表」「賃借条件一覧表」「家賃明細書」とも呼ばれます。英語では「rent roll」で、語源は賃料台帳を意味します。国土交通省の不動産鑑定評価基準でも使用される公式用語です。

Q. 戸建賃貸にもレントロールはある?

あります。戸建賃貸の場合は1行(1戸分)のシンプルなレントロールになりますが、賃料・契約日・契約形態(個人/法人)・駐車場の有無等は記載されます。駐車場付きの戸建て賃貸では、駐車場の賃料が別立てになっているケースもあるので確認しましょう。

Q. レントロールの賃料は信用できる?

基本的には管理会社の実績数値ですが、空室部分の「想定賃料」は売主側が設定した数字なので要注意です。成約済み部屋の賃料は実績値として信頼できますが、空室の想定賃料はほぼ確実に周辺相場と比較してください。

Q. レントロールとは何ですか?

レントロールとは、収益不動産の各部屋ごとの賃料・共益費・入居状況・契約期間などを一覧にまとめた資料です。日本語では「賃料一覧表」とも呼ばれ、物件の収益力を判断するために使います。購入検討時には物件概要書と合わせて確認するのが基本です。

Q. レントロールに必要な記載事項は?

部屋番号・間取り・面積・月額賃料・共益費・敷金/礼金・契約開始日・入居/空室の現況・契約形態(個人/法人)が主な記載事項です。ただしレントロールに法定フォーマットはないため、管理会社によって項目数にばらつきがあります。足りない情報は仲介業者経由で追加開示を依頼しましょう。

Q. レントロールとはどのような資料ですか?

レントロールは収益物件の「今の稼ぎ」を一覧で見られる資料です。全部屋の賃料・空室状況・契約期間が記載されており、表面利回りの計算根拠になります。物件概要書が物件の「スペック」を示すのに対し、レントロールは物件の「収益力」を示す点が最大の違いです。

Q. レントロールで「AD(広告料)」とは?

AD(広告料)は入居者募集時に仲介会社へ支払う報酬です。レントロールには直接記載されませんが、管理会社に確認すると「AD1ヶ月」「AD2ヶ月」等の条件がわかります。ADが高い物件は入居付けに苦戦している証拠でもあるので、エリアの需要と合わせて判断してください。

レントロール分析を投資判断に活かすには、物件選定・融資・購入後管理まで一連の知識が必要です。当ブログの大家10年×営業20年シリーズで体系的に学べます。

🔍 物件選定スキル

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🏠 大家業の運営スキル

📚 不動産投資 始め方

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レントロールの雛形・作り方|自分で作る場合のポイント

レントロールは法定書式がないため、管理会社ごとにフォーマットが異なります。自分で物件を管理している大家や、管理会社から受け取ったレントロールの情報が不十分な場合は、Excelで自作するのが現実的です。

レントロールの雛形に入れるべき項目

最低限入れるべき項目と、あると分析精度が上がる項目を分けて整理します。

区分項目備考
必須項目部屋番号全戸を漏れなく記載
間取り・面積平米数も併記すると比較しやすい
月額賃料空室は想定賃料と明記
共益費・管理費賃料と分けて記載
入居/空室の現況入居中・空室・退去予告ありの3区分
契約開始日入居期間の逆算に使う
推奨項目敷金・礼金原状回復財源の確認に有用
契約形態(個人/法人)法人借上げリスクの把握
契約期間・更新日退去タイミングの予測に有効
備考欄ペット可・駐車場付き等の特記事項

Excel(エクセル)でレントロールを作る手順

管理会社から受け取ったレントロールの情報量が足りない場合、Excelで自作すると物件分析の精度が上がります。作り方は以下の通りです。

  1. 上記の必須項目+推奨項目を列として設定する
  2. 管理会社から提供されたレントロール・賃貸借契約書をもとに各戸のデータを入力する
  3. 年間賃料合計・空室率・平均坪単価を関数で自動計算するセルを追加する
  4. 空室戸の想定賃料は周辺相場を調査したうえで記入し、「想定」と明記する

💡 大家10年の実感:私は購入検討時に管理会社のレントロールをそのまま使わず、自分のExcelシートに転記して分析しています。「現行賃料」と「想定相場賃料」の2列を作り、退去後の収入減をシミュレーションできるようにしておくと、利回りの「嘘」を見抜けます。無料テンプレートを探すより、自分の分析軸に合わせて作るほうが実用的です。

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まとめ|レントロールの見方をマスターして投資判断の精度を上げよう

✅ レントロール7つのチェックポイントまとめ

  1. 間取りと用途 → テナント退去時の収入インパクトを想定
  2. 空室の想定賃料 → 成約実績+周辺相場と照合
  3. 入居開始時期 → 古い契約の高止まりリスクを計算
  4. 法人/個人の比率 → 法人集中は一括解約リスク確認
  5. 入居期間の偏り → 一斉退去リスクと修繕費の備え
  6. 直近の成約時期 → エリア需要の強さを判断
  7. 隠れコスト → 表面利回りと実質利回りのギャップ把握

レントロールは物件の「今の稼ぎ」を見せてくれる資料です。物件概要書で物件のスペックを確認し、レントロールで収益力を精査する — この2つの資料をセットで読む力が、不動産投資の成否を分けます。

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