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ダイナース年会費値上げ後の損得|続ける人・見直す人【2026】

ダイナース年会費値上げ|継続か解約か【2026/4】 クレジットカード

※ 本記事は広告・プロモーションを含みます。


「また値上げ?ダイナース、どうするべきか」

2026年4月、ダイナースクラブカードの年会費が値上げされました。

XやInstagram・Threadsでは「改悪では?」「使い続けるか迷っている」という投稿が相次いでいます。

一方で「新サービス24個が追加されたので持ち続ける」という声もあります。

元営業として、そしてANAダイナースを2018年から8年持ち、2026年の更新前に手放した立場から、正直な見解をお伝えします。結論から言うと、「使いこなせる人」にとっては値上げ後も十分に年会費以上の価値が出るカードです。



1. 今回の年会費改定——いくら上がったのか

2026年4月10日以降の口座振替分から(JALダイナースカードの年会費は2026年5月11日以降の口座振替分から)、以下の通り年会費が改定されています。

カード 旧年会費 新年会費 差額
ダイナースクラブカード(本会員) 24,200円 29,700円 +5,500円
ダイナースクラブ プレミアムカード 143,000円 165,000円 +22,000円
ANAダイナースカード 29,700円 33,000円 +3,300円
JALダイナースカード 30,800円 34,100円 +3,300円
ダイナースクラブ ビジネスカード 27,500円 33,000円 +5,500円
ビジネス・アカウントカード 5,500円 11,000円 +5,500円

通常のダイナースクラブカードで約5,500円の値上げ。「これだけ上がるなら解約しようか」という気持ちになるのは理解できます。

でも、同時に追加された24の新サービスを見ると、判断が変わるかもしれません。


2. 新サービス24個の主なポイント

2026年4月から追加・拡充されたサービスの中で、特に注目すべきものをご紹介します。

グルメ系(最も充実した改定)

  • 「My Taste from ダイナースクラブ」(新設):対象レストランでの利用金額の最大20%がキャッシュバック。ただし、公式が対象カードとして挙げているのは次の4つです——ダイナースクラブカード、ダイナースクラブ ビジネスカード、三井住友信託ダイナースクラブカード、ニューオータニクラブ ダイナースカード。ANAダイナースカードもJALダイナースカードも入っていません。プレミアムカード(3種)は別枠で、上限は年間4万円です。上の4つのカードのキャッシュバックの上限は年間最大2万円で、4月1日〜9月30日の利用分が最大1万円(12月の口座振替日)、10月1日〜3月31日の利用分が最大1万円(6月の口座振替日)。現金が振り込まれるのではなく、引き落としから差し引かれます(公式サイトの対象カード欄・2026年10月11日に確認)。
  • エグゼクティブダイニングの海外展開(拡充):ハワイ・シンガポール・台湾の対象レストランで、2名以上でコースを頼むと1名分が無料に。海外出張・旅行が多い方には大きなメリット。
  • カジュアル店舗の追加(7月以降):これまでは高級レストランが中心だったエグゼクティブダイニングに、日常使いできる価格帯の店舗が加わっています。

コンシェルジュ系(元営業として注目)

  • ウェブでの完結(プレミアムカード限定):コンシェルジュの内容をウェブサイトで確かめ、電話をせずにレストランなどの予約・手配を自分で完結できるようになります(公式は2026年夏以降の開始予定と案内)。

ライフスタイル系(新設)

  • S.RIDE(タクシー)クーポン:2ヶ月に1度、1,000円分のクーポンが先着1,000名に付与。全部取れれば最大6,000円分。対象はダイナースクラブカード(三井住友信託を含む)・プレミアムカード・ビジネスカード・ビジネスプレミアムカードで、ANAダイナースなどの提携カードは入っていません。
  • ペット・ヘルスケア・ウェルビーイング系サービス:AIによる獣医師相談など、生活全般をカバーするサービスが追加。

3. 元営業が注目する3つの新サービス

① コンシェルジュのウェブ・チャット対応

実はこれが一番の目玉だと個人的に思っています。ANAダイナースプレミアムを使っていた間、ダイナースのコンシェルジュにはメールやアプリ内チャットでやり取りできる点が非常に便利でした。アメックスのコンシェルジュが電話のみだったのと比べると、移動中でも非同期でコミュニケーションが取れるダイナースの方が使いやすかったです。今回の改定でこの機能がさらに強化されるのは、忙しいビジネスパーソンにとって大きなメリットです。

② エグゼクティブダイニングの拡充

エグゼクティブダイニングは実際に使っていましたが、専用の予約窓口があり、レストランの詳細情報を教えてもらいながら予約できる点が非常に便利でした。接待やデートの際の下見としても活用できます。今回の海外展開・カジュアル店舗追加によって、使える場面が大幅に広がります。

③ レストラン最大20%キャッシュバック

「My Taste from ダイナースクラブ」は実用的な新サービスです。ただし、私には使えませんでした。公式が対象カードとして挙げているのはダイナースクラブカード・ダイナースクラブ ビジネスカード・三井住友信託ダイナースクラブカード・ニューオータニクラブ ダイナースカードの4つで、私が8年持っていたANAダイナースカードは入っていません(JALダイナースカードも同じです)。

対象のカードを持っている方なら、上限は年間2万円(半年ごとに1万円ずつ)。「年間で数万円」ではありません。それでも値上げ分の5,500円は取り返せる計算ですが、まず自分のカードが対象かどうかを確かめてください。提携カードで年会費だけ上がった人にとっては、この新サービスは値上げを埋めてくれません。ここは正直に書いておきます。


4. ダイナースの「本当の強み」——他のカードにない価値

① 利用限度額なし(個別設定)

ダイナースクラブカードには一律の利用限度額がありません。利用状況や支払い実績に応じて個別に設定されるため、高額な接待・出張費にも対応しやすいです。法人利用が多いビジネスパーソンにとってこれは大きな強みです。利用可能枠は会員ごとの利用状況と支払い実績で個別に設定されます(公式)。

② ポイントに有効期限なし

ANAダイナースを8年使い続けられた理由の一つがこれです。ポイント(マイル)に有効期限がないため、じっくりと大量のマイルを貯めてビジネスクラスに交換するという戦略が取れます。

③ グルメサービスの圧倒的な充実度

エグゼクティブダイニングを始め、料亭プラン・The Club Diningなど、ダイナースのグルメサービスはカード業界でトップクラスの充実度を誇ります。接待・会食が多い経営者・ビジネスパーソンには唯一無二の価値があります。

④ 国内空港ラウンジが無制限

ダイナースは国内空港ラウンジを回数制限なく利用できます(2026年10月11日時点)。出張が多い方にとっては大きな差別化ポイントです。


5. ANAダイナースプレミアムを使って感じたこと

良かった点

  • コンシェルジュをメール・アプリ内チャットで使えた——移動中でも手配できる
  • ダイニング専用の予約窓口があり、レストランの詳細を聞きながら予約できた
  • ポイントに有効期限がないため、ANAマイルをじっくり貯められた
  • 国内ラウンジ無制限で出張が楽だった

気になった点

  • 年会費がお高め(ただし使いこなせれば十分に年会費以上の価値が出る)
  • JMB(JALマイレージ)への交換レートは低い——ANAマイル一択で使うのが正解

総合的には、接待・出張・グルメを使いこなす方には非常に価値の高いカードです。


6. 「持ち続けるべき人」「乗り換えるべき人」の判断基準

【図解】継続? 乗り換え? 30秒セルフ診断

Q1. 月1回以上、接待・会食がありますか?
YES → 継続が有力。エグゼクティブダイニングで年会費29,700円以上の価値が出やすい。
NO ↓ 次の質問へ。
▼
Q2. 国内出張が多い/ANAマイルを長期で貯めたい?
YES → 継続を検討。国内ラウンジ無制限・ポイント無期限が生きる。
NO → 乗り換えを検討。年会費29,700円の負担が重いなら、年会費無料のサブカードへ。

※ 判断材料の一例です。最新の年会費・特典は公式サイトでご確認ください。

持ち続けるべき人

  • 月1回以上接待・会食がある(エグゼクティブダイニングで年会費以上の価値が出る)
  • 国内出張が月2回以上ある(ラウンジ無制限が生きる)
  • ANAマイルを長期的に貯めたい(ポイント無期限)
  • コンシェルジュをよく使う
  • 利用限度額なしの安心感が必要

乗り換えを検討すべき人

  • 接待・会食がほとんどない(グルメ特典が活かせない)
  • 年間利用額が少ない(ポイント還元で元が取りにくい)
  • JALマイルを貯めたい(ダイナースはANA向き)
  • 年会費29,700円の負担が重い

6.5 8年持った私の判断基準|降りた理由と、それでも勧める人

ここまで「持ち続けるべき人」「乗り換えを検討すべき人」の分かれ目を書いてきました。では、書いている本人はどうしたのか。

私はANAダイナースを2018年から8年持ち、2026年の更新前に解約しました。途中で2年ほどプレミアムに上げ、その後通常のANAダイナースカードに戻し、最後はその状態で降りています。ビジネス・アカウントカード(追加カード)も併せて持っていました。手元に残ったカードには「MEMBER SINCE 18」と刻まれています。

決め手は、2026年4月の年会費改定でした。

「解約はもったいない」と言われます。8年使ったカードなので、その気持ちは私にも分かります。ただ私の結論は逆でした。維持費のほうがもったいない。毎年決して安くない金額を払い続けるという形が、自分に合わなくなっていました。

最後まで迷ったのは、年会費ではなくマイルでした

正直に書きます。決め手は年会費の改定でしたが、最後まで引っかかっていたのは別のことでした。マイルです。

この記事の第4章に「ダイナースの強み=ポイントに有効期限なし」と書きました。解約の時点で、手元のANAマイルは16万マイル以上ありました。これはダイナースだけで貯めた数字ではなく、プレミアム時代や他のANAカードで貯めたぶんも合わせた合計です。

ここで問題が起きます。ANAマイルの有効期限は、積算した月から36か月後の月末まで。おおよそ3年です。

16万マイルを、フライトとして使い切れるのか。ここが最後まで迷ったところでした。期限のないポイントを期限のあるマイルに変えることは、それまで止まっていた時計を、自分で動かすことでもあります。

「ポイント無期限」は、無料ではありません

もう一つ、はっきりさせておきたいことがあります。

マイルをそのまま維持できるのは、たしかに最強です。期限を気にせず貯め続けられる。ここはこのカードの大きな武器だと思います。

ただしその代償として、毎年会費を払っています。

つまり「ポイント無期限」という強みは、タダで手に入っているわけではありません。時計を止め続けるための費用も、この年会費に含まれています。私の場合、そのまま続けていれば改定後は2枚合計で年44,000円。3年で13万円を超える計算でした。もちろん会費はポイント無期限だけの対価ではなく、ラウンジやダイニングの分も入っています。それでも、使い切れていない特典まで含めて毎年払い続ける形が、私には重くなっていました。

これが天秤です。片方の皿に「マイルの時計を止めたまま持ち続ける」、もう片方に「時計を動かす代わりに、毎年の会費をやめる」。どちらが重いかは、私はその人がどれだけカードを使えているかで決まると考えています。

私は後者を取りました。使い切れるか分からないマイルの心配より、毎年確実に出ていく数万円のほうが重いと判断したからです。

解約を迷っている方に、ここだけは先に考えてほしいと思います。ポイントの置き場をどうするかではなく、期限のないポイントを、期限のあるものに変えるタイミングとして今でいいのか。「ポイント無期限」という強みを使えるのは、カードを持っている間だけです。そして持ち続ける限り、その強みには毎年の値札が付いています。

本会員の差額だけを見ていると、負担を見誤ります

上の表をもう一度見てください。ANAダイナースカードは29,700円→33,000円(+3,300円)。この数字だけなら「思ったより上がらないな」と感じる方もいるはずです。

ですが同じ表に、ビジネス・アカウントカードは5,500円→11,000円とあります。2倍です。私はこの2枚を持っていました。

私が払っていたもの改定前改定後
ANAダイナースカード(本会員)29,700円33,000円
ビジネス・アカウントカード(追加)5,500円11,000円
合計35,200円44,000円

年8,800円、ちょうど25%の増加です。本会員の差額だけを見ていた「+3,300円」とは、受け取り方がまるで違います。

この合計35,200円が、続けていれば44,000円になるところでした。本会員以外にもカードを持っている方は、まず合計額を出してみてください。1枚分の差額で判断すると、実際の負担を小さく見積もることになります。

タッチ決済を、ずっと待っていました

年会費だけが理由ではありません。もう一つ、後半になるほど引っかかっていたことがあります。タッチ決済(コンタクトレス)の搭載が遅かったことです。

ダイナースクラブ本体は2020年12月1日から搭載カードの発行を開始しています。ところが航空会社提携のANAダイナースカードにタッチ決済が載ったのは2025年4月1日からで、既存会員には2025年6月に有効期限を迎える方から順に、更新カードとして配られました(三井住友トラストクラブの発表)。

参考までに、アメリカン・エキスプレスは2015年に搭載を始め、2023年11月に新規発行の全カードで対応しています。

私は2018年の入会です。7年以上、自分のカードにタッチ決済は載っていませんでした。そして、ようやく手元に来た頃に年会費の改定が来ました。結果として、タッチ決済を使えた期間はごく短いまま終わりました。

解約すると決めてから、私がやった3つのこと

1つめ。締切を、自分で電話して確認しました。

「いつまでに解約すれば次の年会費が発生しないのか」——これは解約の前にオペレーターへ直接聞きました。会員によって条件が違う可能性があるので、自分の場合を聞くのが一番確実です。数百円ではなく数万円の話なので、電話1本の手間は惜しまないほうがいいと思います。

2つめ。貯めたポイントを、全てマイルへ移しました。

貯まっていたポイントは全てANAマイルへ交換しました。ビジネス・アカウントカードは同じタイミングで解約し、ポイントは統合しています。

解約を決めたら、手続きより先にポイントの行き先を決めてください。私はポイントを残したまま解約するのが不安だったので、先に全部移しました。解約したときのポイントの扱いは、必ずご自身で確認してください。

3つめ。引き止めを、断りました。

解約の電話では引き止めがありました。「いつまでにいくら使えば、特別にポイントを上乗せする」という条件です。中身は人や時期で変わるはずなので、具体的な数字は書きません。

それでも断ったのは、すでに値上げのタイミングで気持ちが決まっていたからです。ポイントを上乗せしてもらうために新しく支出を作るのは、私の場合は順番が逆でした。

それでも、私は「解約が正解」とは書きません

誤解のないように書いておきます。私はこのカードを、いいカードだと思っています。思っていたからこそ、決して安くない年会費を8年払い続けました。

上の章に挙げた「持ち続けるべき人」にとっては、改定後でも十分に元が取れるカードだと思います。エグゼクティブダイニングもコンシェルジュも、実際に使えば強い特典です。

私が降りたのは、カードが悪くなったからではなく、毎年数万円を払い続ける形が、いまの自分に合わなくなったからです。営業20年(外資系クレジットカード会社10年)の立場から言っても、このカードは使う場面がある人にはいまも強い。

そして、これは切ってみて思ったことですが——カードは、ライフスタイルに合わせてまた申し込めばいいものです。私はそう考えています。そう考えられるようになってから、判断はずいぶん軽くなりました。

だから軸は「いいカードかどうか」ではありません。「自分がいま、そのカードを使い切れているか」です。「もったいないから続ける」は、一番高くつく理由になります。

解約・退会でよくある質問(8年使って降りた立場から)

Q. 解約はいつまでにすれば、次の年会費がかかりませんか。

A. 私は自分の締切を、解約の前に電話でオペレーターへ直接聞きました。会員によって条件が違う可能性があるので、ネットで見かける締切をそのまま自分に当てはめず、必ずご自身の場合を問い合わせてください。数万円が動く話です。

Q. ANAダイナースを解約すると、貯まっていたマイル(ポイント)はどうなりますか。

A. 私は貯まっていたポイントを、全てANAマイルへ移しました。ポイントの行き先は先に決めておくほうが安心です。ただし移した先のANAマイルには積算月から36か月という有効期限があります。期限のないポイントを、期限のあるものに変えることになる——これが解約で一番考えるべき点だと思います。

Q. 追加のカードは、どうしましたか。

A. 私はビジネス・アカウントカード(追加カード)を同じタイミングで解約し、ポイントは統合しました。本会員以外にもカードを持っている方は、それぞれに年会費がかかっていないか、合計でいくらかを先に確認してみてください。私の場合、2枚の合計は改定前で年35,200円、続けていれば44,000円になるところでした。本会員を解約したときに追加カードがどうなるかは、必ず電話で確認してください。

Q. 解約したら、もう二度と入れませんか。

A. 申し込むこと自体は、またできます。ただし入会には所定の審査があります(公式)。入会特典の対象になるかどうかも、その時点の規定によります。それでも私は「カードは、ライフスタイルに合わせてまた申し込めばいい」と考えるようにしてから、判断がずいぶん軽くなりました。「一度手放したら終わり」と思い込むと、使っていないカードの年会費を払い続けることになります。


7. 比較:ダイナース vs アメックス・ゴールド・プリファード vs セゾンプラチナ

比較項目 ダイナース アメックス・ゴールド・プリファード セゾンプラチナビジネス
年会費 29,700円 39,600円 33,000円(初年度無料)
コンシェルジュ —(プレミアムカード限定) 電話のみ 電話・メール
ダイニング特典 エグゼクティブダイニング 招待日和 招待日和
空港ラウンジ 国内無制限 国内無制限 国内無制限
ポイント有効期限 無期限 無期限(要プログラム登録) 永久不滅ポイント
マイル還元 ANA向き(1%) 複数マイルに交換可 JAL向き(1.125%)

コンシェルジュは、ダイナースではプレミアムカードの特典です(ウェブで予約・手配を完結できる新しい機能もプレミアムカード限定)。出張が多い方にとって、ダイナースの「国内ラウンジ無制限」は日常的に使える特典です。


7.5 外資系カード会社元営業の本音——クレカ業界の未来予測

コンシェルジュの未来——AIに淘汰される部分がある

ダイナースのコンシェルジュ対応は素晴らしいと日々実感しています。メール・チャット対応の使い勝手は特に秀逸です。ただ正直に言うと、「美味しいお店を教えてください」「旅行先のおすすめは?」という調べ物系の相談は、AIで自分で調べた方が早くなる時代が来ています。コンシェルジュの価値が問われるのは「予約の手配」や「難しいリクエストの実現」といった実行力の部分です。高額な年会費を払い続けるなら、コンシェルジュの「実行力」に価値を感じられるかどうかが判断基準になります。

クレカ業界の二極化が進む

今後のクレカ業界は「めちゃくちゃ高いプレミアムカード」か「年会費そこそこのゴールドカード」かの二極化が進むと予想しています。中途半端な高級ポジションのカードは存在意義が薄れていく。今回のダイナースの年会費値上げも、その流れの一部です。


8. まとめ:改定後のダイナースは「使う人」を選ぶカード

値上げの事実

  • 通常カード:24,200円→29,700円(約5,500円増)
  • プレミアムカード:143,000円→165,000円

新サービス24個の価値

  • レストラン最大20%キャッシュバック(通常カードは半年1万円・年間2万円が上限)
  • エグゼクティブダイニングの海外・カジュアル店舗拡充
  • コンシェルジュのウェブ完結(プレミアムカード限定・公式は2026年夏以降の開始予定と案内)

元営業の結論

ダイナースクラブカードは「使いこなせる人」にとっては年会費以上の価値がある、グルメ・出張・接待に強い最高のカードです。接待・会食・出張が多いビジネスパーソンには、値上げ後も十分に持つ価値があります。

【2026年追加改定】年会費以外にも知っておくべき変更点

年会費の値上げだけでなく、2026年はダイナースクラブに複数の改定が入っています。見落としがちなポイントをまとめました。

公金・税金のポイント付与に上限(2026年7月16日〜)

2026年7月16日より、公金・税金の支払いで獲得できるポイント・マイルに年間300万円の上限が設定されています。

  • 対象:ANAダイナース、MileagePlusダイナースなどの提携カード(対象券種は公式の一覧で確認)
  • 年間300万円までは従来通りポイント付与(200円=1P)
  • 300万円超の利用分はポイント対象外(数えるのは毎年4月1日〜翌年3月31日。2026年は7月16日から。ふるさと納税は数えない)
  • ビジネス・アカウントカードの利用分も合算

固定資産税や住民税を対象の提携カードで払っていた人にとっては、実質的な還元率ダウンです(ダイナースクラブカード本体とプレミアムカードは対象の一覧に入っていません)。年間300万円を超える公金支払いがある場合は、他のカードとの使い分けを検討しましょう。

プライオリティ・パス|国内の飲食・リフレッシュ施設が利用不可に(2025年4月〜)

プライオリティ・パスのサービスも改定されています。

  • 利用不可になったもの:国内空港の「お食事」「リフレッシュ」「休憩」施設
  • 引き続き利用可能:国内の空港ラウンジ、海外の全ての提携施設
  • 回数:国内の空港ラウンジは回数制限なし。海外は通常カードで年10回まで無料(11回目以降1回3,500円税込)、ANAダイナース・プレミアムは無制限

「ぼてぢゅう」等の空港レストランでプライオリティ・パスを使っていた人には残念な変更。海外ラウンジは通常カードで年10回まで無料(11回目以降は1回3,500円税込)、ANAダイナースとプレミアムは回数制限なし(公式)。

ダイナース×ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン優待

明るい話題もあります。ダイナースクラブ会員向けには、過去ほぼ毎年(春・秋など)ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン(HPCJ)に初年度10,000円(通常25,000円)で入会できる優待キャンペーンが繰り返し開催されてきました(実施時期・内容は変動するため最新は公式で要確認)

HPCJに入会すると、ヒルトン系列ホテルの宿泊やレストランが最大25%オフになります。ダイナースの年会費値上げ分を、ヒルトンの割引で取り返す——という戦略もアリです。

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この記事は元外資系カード会社営業の経験および2026年9月6日時点の情報をもとに執筆しています。年会費・サービス内容は変更になる場合があります。最新情報はダイナースクラブ公式サイトをご確認ください。

 

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