【元法人営業が教える】創業1年目でも通った法人カード——決算書不要で審査を突破する方法

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クレジットカード

この記事を書いた人: 法人・個人向けクレジットカードの営業を10年経験。創業間もない会社への法人カード提案を数多く手がけてきた元営業マンが、現場目線でお伝えします。


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「創業したばかりだと法人カードは作れない」は本当か?

起業したばかりの経営者から、こんな相談をよく受けました。

「会社を作ったばかりなんですが、法人カードって作れますか?」
「決算書がないと審査が通らないって聞いたんですが…」

結論から言います。

創業1年目でも法人カードは作れます。ただし、カードの種類によって難易度が大きく変わります。

この記事では、創業間もない会社でも審査が通りやすいカードの選び方と、審査を有利に進めるための準備をお伝えします。


目次

  1. 創業1年目の法人カード審査が難しい理由
  2. 銀行系カードは決算書が必要——創業直後には向かない
  3. アメックス系が創業直後に強い理由
  4. 創業1年目でも審査が通りやすいカードの特徴
  5. 枠が低くスタートする——それでも作る価値がある理由
  6. 代表者個人の信用度が審査の決め手になる
  7. 個人アメックスを先に持つ——法人審査への影響
  8. 創業前にやっておくべき準備
  9. おすすめカード比較(創業1年目向け)
  10. まとめ:創業直後のカード戦略

1. 創業1年目の法人カード審査が難しい理由

なぜ創業1年目の法人カード審査は難しいのでしょうか。

理由はシンプルです。カード会社が審査の根拠にできる情報が少ないからです。

通常、法人カードの審査では以下の情報を確認します。

  • 法人としての実績(売上・利益・財務状況)
  • 設立年数
  • 業種
  • 代表者個人の信用情報

創業1年目だと、法人としての実績がほぼゼロです。決算書もない、売上実績もない。カード会社からすると「この会社が信頼できるかどうか判断できない」状態になります。

だからといって諦める必要はありません。カードの種類を正しく選べば、創業直後でも審査を突破できます。


2. 銀行系カードは決算書が必要——創業直後には向かない

まず避けるべきカードの話からします。

銀行系の法人カードは、審査時に決算書の提出を求められるケースがあります。

三菱UFJ銀行系、みずほ銀行系、三井住友銀行系などの銀行が発行する法人カードは、与信審査が厳しめに設定されていることが多いです。

創業1年目だと決算書がそもそも存在しないか、あっても1期分しかない。この状態では銀行系カードの審査は難しいのが現実です。

銀行系カードは法人としての実績が積まれてから——2〜3年後に改めて挑戦するのが現実的です。


3. アメックス系が創業直後に強い理由

では、創業直後に狙うべきカードはどこか。

アメリカン・エキスプレス系のカードが、創業直後の経営者に向いています。

その理由は、アメックスの方針にあります。

アメックスは「ビジネスオーナーに幅広く持っていただきたい」という方針を持っており、審査時に決算書の提出を特に求めません。

銀行系が「法人の財務実績」を重視するのに対して、アメックスは「代表者個人の信用力」を重視する傾向があります。

創業直後で法人実績がゼロでも、代表者個人の信用情報がしっかりしていれば審査が通るケースが多いのです。

これは私が営業時代に何度も見てきたパターンです。「会社を作ったばかりで実績がない」というお客様でも、アメックス系のカードなら通るケースが多かった。


4. 創業1年目でも審査が通りやすいカードの特徴

アメックス系以外も含めて、創業直後に審査が通りやすいカードの特徴を整理します。

① 決算書不要で申し込めるカード

審査書類として決算書を求めないカードを選びましょう。申し込みページに「決算書不要」と明記されているカードが安心です。

② 代表者個人の審査がメインのカード

法人の実績ではなく、代表者個人の信用情報を主な審査基準にしているカードは、創業直後でも通りやすいです。

③ 個人事業主でも申し込めるカード

「法人カード」と書いてあっても、個人事業主でも申し込めるカードは審査のハードルが低めに設定されていることが多いです。

④ 審査の間口が広いと言われているカード

カード会社によって審査の厳しさは大きく異なります。業界内で「審査が通りやすい」と言われているカードを選ぶのも一つの戦略です。


5. 枠が低くスタートする——それでも作る価値がある理由

一つ注意点があります。

創業直後に法人カードを作ると、利用限度額(カード枠)が低くスタートすることがあります。

法人実績がない分、カード会社はリスクを抑えるために最初の枠を低めに設定します。月の経費が多い会社にとっては、枠が足りなくて使いにくい場面も出てくるかもしれません。

ただし、これは一時的な問題です。

カードを作って使い始め、支払い実績を積んでいくと、段階的に枠の増額が可能になります。最初は低い枠でも、実績を積みながら枠を育てていく——これが創業期のカード戦略として正しいアプローチです。

また、枠が低くてもカードを持つメリットはあります。

  • 経費とプライベートの支出を分けられる
  • クレジットヒストリーが積まれる
  • 会計ソフトとの連携で経費管理が楽になる
  • 法人としての信用実績が始まる

枠の低さを理由に「作らない」のはもったいない選択です。


6. 代表者個人の信用度が審査の決め手になる

創業1年目の法人カード審査において、最も重要なのは代表者個人の信用情報です。

これは法人カードの審査全般に言えることですが、特に創業直後は法人の実績がゼロなため、個人の信用情報の比重が非常に大きくなります。

代表者個人の信用情報が良ければ、法人設立直後でも審査が通るケースがほとんどです。逆に個人の信用情報に問題があると、法人の売上が高くても落ちることがあります。

代表者の個人信用情報を高めるポイント

  • 独立前から個人カードを持ち、期日通りに支払い続けている
  • 携帯電話の分割払いに遅延がない
  • 住所が安定している
  • 短期間に複数のカードに申し込んでいない(申し込みブラックを避ける)

独立前からこれらを意識しておくことが、創業後の法人カード取得をスムーズにする最大の準備です。


7. 個人アメックスを先に持つ——法人審査への影響

少し上級編の話をします。

アメックスの法人カードを狙うなら、独立前から個人のアメックスカードを持っておくことを強くおすすめします。

アメックスは独自の審査基準を持っており、アメックス内での利用実績を重視する傾向があります。個人でアメックスのグリーンやゴールドを持ち、きれいに使い続けることで、法人カードの申し込み時に有利に働くことが多いです。

同じ会社内での信用実績の引き継ぎに近いイメージです。

アメックスの法人カードを将来的に取得したいなら、まず個人カードから始めて実績を積む——この順番が王道です。


8. 創業前にやっておくべき準備

創業前にできる準備を整理します。

① 個人カードでクレヒスを積む

楽天カード・イオンカードなど、審査が通りやすい個人カードを1〜2枚持ち、毎月きちんと支払い続けましょう。

② CICで自分の信用情報を確認する

CIC(信用情報機関)に開示請求して、自分の信用情報に問題がないか確認しておきましょう。延滞履歴や申し込みブラックの状態がないかチェックします。

③ アメックスの個人カードを持つ(アメックス法人カードを狙う場合)

アメックスの法人カードを将来的に取得したいなら、個人カードから始めて実績を積んでおきましょう。

④ 携帯電話の支払い状況を確認する

スマートフォンの分割払いが残っている場合、その支払い状況も信用情報に影響します。遅延がないか必ず確認しておきましょう。

⑤ 住所を安定させる

引っ越しが多い方は、独立前に住所を安定させておきましょう。住所の安定は審査上プラスに働きます。


9. おすすめカード比較(創業1年目向け)

① 三井住友カード ビジネスオーナーズ

年会費: 永年無料
決算書: 不要
特徴: 個人事業主・法人どちらでも申し込み可能

創業直後の法人カードとして最もおすすめの一枚。年会費永年無料で、決算書不要で申し込めます。審査の間口が広く、設立間もない会社でも通りやすいと言われています。

freeeやマネーフォワードとの連携も対応しており、創業期の経費管理に最適です。

こんな人向け: 初めての法人カード、コストを抑えたい創業期の経営者

② アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード

年会費: 13,200円
決算書: 不要
特徴: アメックス内での実績が法人審査に活きる

アメックスのビジネスカードの中で最も年会費が低いランク。決算書不要で、代表者個人の信用情報を重視した審査のため、創業直後でも通りやすい傾向があります。

個人でアメックスを持っている方は特に審査が通りやすくなる可能性があります。

こんな人向け: 将来的にアメックスのランクアップを目指したい経営者

③ セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

年会費: 22,000円
決算書: 不要
特徴: アメックスブランドの中では審査が柔軟

アメックスブランドでありながら、セゾンカードとしての審査基準が適用されるため、比較的柔軟な審査が行われます。コンシェルジュサービスや旅行特典も充実しており、創業直後からビジネスシーンで活躍できる一枚です。

こんな人向け: 創業直後からプラチナランクのサービスを使いたい経営者

④ freeeカード Unlimited

年会費: 無料(freeeの有料プラン契約が必要)
決算書: 不要
特徴: 会計ソフトfreeeと完全連携

freeeを使っている個人事業主・法人に最適。カードの利用明細が即座にfreeeに反映されるため、創業期の経費管理が劇的に楽になります。

こんな人向け: freeeユーザー、経費管理の自動化を優先したい創業期の経営者


10. まとめ:創業直後のカード戦略

創業1年目の法人カード取得のポイントをまとめます。

避けるべきカード

  • 銀行系の法人カード(決算書が必要なケースが多い)

狙うべきカード

  • アメックス系(決算書不要・代表者個人の信用を重視)
  • 三井住友ビジネスオーナーズ(年会費無料・審査の間口が広い)

審査を有利にするポイント

  • 代表者個人のクレヒスを事前に積んでおく
  • アメックス法人カードを狙うなら個人アメックスを先に持つ
  • 申し込みブラックを避ける(一度に複数申し込まない)
  • 携帯電話の支払い遅延をなくす

枠が低くてもOKな理由

  • 実績を積めば段階的に枠は増える
  • まず作ることで経費管理・クレヒスの積み上げが始まる

創業1年目だからといって法人カードを諦める必要はありません。正しいカードを選んで、代表者個人の信用力を武器にすれば、設立直後でも十分に審査を突破できます。


この記事は元法人営業の経験をもとに執筆しています。審査結果はカード会社の判断によるため、通過を保証するものではありません。最新の審査基準・年会費・特典は各カード会社の公式サイトをご確認ください。

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