はじめに
40代で営業職を続けていると、ある悩みにぶつかりませんか?
> 「若手のような勢いがない…」
> 「話すのがうまくない自分に営業は向いていないのでは?」
でも、私はそうは思いません。
むしろ、**“聞き上手”こそ40代の営業職にとって最大の武器**です。
今回は、20年営業をやってきた私自身の体験をもとに、「聞く力」が成果にどう直結するかを解説します。
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「話し上手=営業向き」は思い込みです
よく「営業はトーク力が命」と言われます。
でも実際は、**話しすぎる営業ほど失敗する**ことも多い。
私自身、若い頃は“熱意重視”のスタイルで突っ走っていましたが、30代半ばで壁にぶつかりました。
– 相手の反応が薄い
– 提案が通らない
– 信頼が得られない
そこで、営業スタイルを180度変えたのです。
それが「聞き手に徹する」ということ。
聞き上手が40代営業職にとって有利な理由
1. クライアントの“本音”を引き出せる
年齢を重ねた分、落ち着いて相手の話に耳を傾ける力がついているのが40代。
若手が「言いたいことを一方的に伝える」場面で、こちらは**“聞く姿勢”で信頼関係を構築**できます。
> 「なんでそこまでわかってくれるの?」
> 「話していて安心できる」
と言われたとき、営業としての距離は一気に縮まります。
2. 課題を“提案のカタチ”に変えられる
聞き上手になると、相手の悩みやニーズが自然に集まってきます。
そこから「課題→提案→クロージング」までの流れを設計しやすくなります。
つまり、**話すのは“最後でいい”**んです。
3. 提案の“納得感”が高まる
「この人、ちゃんと話を聞いてくれた」
という印象があれば、提案に対する信頼度が上がります。
40代営業の強みは、**経験値を“共感力”に変えられること**。
「わかってくれている人」からの提案なら、自然と受け入れてもらいやすくなるのです。
聞き上手になるための3つの工夫
1. “沈黙”を恐れない
沈黙は相手が考えているサイン。
間を埋めるようにしゃべるよりも、「次の言葉」を待てる方が深い話を引き出せます。
2. メモを取る=聞いている証拠
話を聞きながらメモを取るだけで、相手は「ちゃんと聞いてくれている」と感じます。
あとで提案を出すときにも、メモがあると精度が段違いに上がります。
3. オウム返しで安心感を与える
相手の言葉を繰り返すことで、「自分の言いたいことが正しく伝わっている」と実感してもらえます。
たとえば、
> 「人手不足が続いていて…」
> 「なるほど、人手不足が長引いているんですね。」
これだけで、空気がまろやかになります。
成果が出始めると、話さなくても売れる
「聞き上手営業」を続けていくと、次第にこんな変化が起きてきます。
– クライアントの方から相談が来る
– 紹介が増える
– 提案の通過率が上がる
つまり、**自分からガンガン話さなくても成果が出せる状態**になります。
これは40代営業にとって、非常に大きなアドバンテージです。
まとめ|40代の営業職こそ“聞く力”を磨こう
営業に必要なのは、話す力より**聞く力**。
とくに40代という「信頼されやすい年齢」だからこそ、聞き上手は最強の武器になります。